中島 覚悟の外野用グラブ発注 8000万円から3000万円の大幅減でサイン
「1年間1軍にいられるのが最低限」 内外野どこでも守る
日本ハムの中島卓也内野手(31)が10日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨んだ。3年契約最終年の今季年俸8000万円から、減額制限(1億円以下は25%)を超える5000万円減の3000万円プラス出来高でサイン。プロ15年目の来季は出場機会を増やすため、本職の内野はもちろん、外野にも本格挑戦する。(金額は推定)
200盗塁まであと2 師と仰ぐ田中SAの記録「超えたい」
大幅ダウンを受け入れ、再起をかける。生え抜き野手の最年長として臨む来シーズンへ、中島が確固たる決意を口にした。
「まずは試合に出たい。1年間1軍にいられるのが最低限。ショートで一番出たいですけど、外野でもサード、セカンドでも。ファーストはまだやったことがないですけど、どこでも守れた方が幅は広がる。どこでも守れるように頑張りたい」
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今季は68試合の出場にとどまったが、新境地を切り開いた。中堅で先発起用されるなど、外野で14試合に出場。「(今年は)外野を守ったというのが一番印象に残っています」と振り返る。
シーズン中は近藤の練習用グラブを借りていたが「さすがに来年は自分のやつを使わないといけない。『作れ』と言われたので」。来季に備えて、外野手用のグラブを発注している。
新庄監督が認める走力にも磨きをかける。今季は少ない出場機会で17盗塁をマークし、節目の200盗塁にあと「2」と迫っている。
このオフは清宮から教わった30分間の散歩を取り入れ、体脂肪率10%弱をキープ。「来年すぐ(200盗塁を)達成できれば。マックスで30個できたらいい」と意気込み、師と仰ぐ田中賢介スペシャルアドバイザーの「203(盗塁)は超えたい」と誓う。
来年3月には新球場が開場する。内外野守れる最強ユーティリティーとして、背番号9がグラウンドを縦横無尽に駆け回る。