コンサドーレ
2022/11/11 05:00

《河合CRC竜の眼》ミシャサッカー体現するMF宮沢主将が残留決めた

広島戦ではバンディエラの宮沢主将(中央)がJ1残留を決める決勝点を決めた

J2降格を知る唯一の選手

 J1残留を決めたアウェー広島戦(10月29日、○2―1)では、2012年のJ2降格を知る唯一の選手、MF宮沢主将が決勝点を決めてくれた。彼が決めたことはドラマだったし、クラブとしてもバンディエラとして頼もしく思う瞬間だった。

 前半は低めに位置していたが、後半からは前線に絡み、エリア内に侵入する回数が増えていた。サイドチェンジの折り返しにゴール前に入ったタイミングも、宮沢らしい素晴らしいものだった。

 広島DFがボックス内で厳しくマークにくる中で、折り返しがあった時にDF1枚がFW興梠につられた。そのスペースに1人、2人が入っていけばチャンスは生まれやすい。宮沢はそこを見逃さなかった。彼はサッカーIQも高いし、戦術眼もある。まさにミシャサッカーを体現した形となった。

 上位相手に勝利で自力残留を決められたが、本人のコメントからも、残留争いから抜け出すことは、改めて簡単なことではないと思い知らされたのではないだろうか。特に残留を懸けて向かってくるチームとの試合は、相当難しくなるものだ。

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