夏季スポーツ
札山の手女子が4年連続37度目V 決勝L全3戦で100点ゲーム ウインターカップ道予選
■全国高校バスケットボール選手権道予選最終日(13日、室蘭・栗林商会アリーナ)
▽女子決勝リーグ 札山の手115―59とわの森、札山の手102―55札東商
森岡主将が2戦とも20得点超の活躍
札山の手が決勝リーグ3戦をすべて100点ゲームで勝ち、4年連続37度目の優勝に輝いた。最終日は、注目のU18日本代表PG森岡ほのか主将(3年)が札東商戦で28点、とわの森戦で25点を挙げ、相手を圧倒した。
ともに決勝リーグ2連勝で迎えたとわの森戦。これまで同様、序盤から試合の主導権を握り、第1Qを38―15で終えると、その後も点差を広げ、最後は115―59で大勝。3年生にとって高校最後の全道大会を白星で締めくくった。
全国大会へ守備での課題が明確に
3戦連続100点ゲームと快勝したものの、王者の指揮官は内容に満足できなかった。上島正光コーチ(79)は「失点が多すぎる。ノーマークをつくり過ぎだ」と不満顔。「(全国に行けば)小さいのだからディフェンスをもっとやらないと」と12月のウインターカップ本戦に向けて選手の気を引き締め直した。
チームの大黒柱、森岡にも守備のレベルアップを求めた。上島コーチは昨季、米国「WNBA」で活躍したOGの日本代表PG町田瑠唯(29)を引き合いに出し、「町田に引けを取らない選手になれる」と太鼓判。一方で、「将来のためにもディフェンスをもっと頑張らないと」と、さらなる成長に向けて注文をつけた。
森岡が1年生キャプテンとして戦った2年前、全国3位に入った札山の手だが、その後の全国大会ではチームとして結果を残せていない。最後の大会に向けて森岡は「ディフェンスで粘って速攻を増やしていきたい」と堅守速攻に磨きをかけ、上位進出を狙う。