ファイターズ
日本ハム新球場23年開業OK 来オフ以降の改修で決着 ファウルゾーン規定違反問題
臨時12球団代表者会議で承認
プロ野球12球団と日本野球機構(NPB)は14日、臨時12球団代表者会議を行い、来年開業する日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」について議論した。ファウルゾーンのサイズが公認野球規則を満たしていなかったが、日本ハムは2023年と24年のオフに規定通りへ改修する計画案を提示。他の11球団は現状のまま、来季の公式戦を実施することを認めた。
米国の野球規則に準じ「60フィートは推奨と解釈」
何とか新球場で開幕を迎えられそうだ。公認野球規則ではホームベースからバックネットまで、60フィート(約18メートル)以上が必要とされるが「エスコンフィールド北海道」は50フィート(約15メートル)で設計しており、7日に行われたNPBと12球団による実行委員会で指摘を受けていた。
経緯について、球団は「設計を担当した米国設計会社HKSから、米国の公認野球規則に準じているMLBにおいては問題がないと説明を受けました。原文を確認し、60フィートは推奨と解釈しました」と説明した。
川村社長がNPBへの報告不十分を謝罪「確認、相談のプロセスに問題あった」
そして、この日オンラインで行われた臨時12球団代表者会議で、日本ハムの川村浩二球団社長兼オーナー代行は、NPBへの報告が不十分であったことを謝罪。野球規則通りに改修する工事計画案を提示し、来季の公式戦開催を了承された。
川村社長は球団を通じて「ファンの皆さまや関係者の方々にご心配をおかけしたことを、心よりおわび申し上げます。MLBの事例を参考にした臨場感のある球場造りを進めてまいりましたが、日米の規則の差に関する確認や相談が不十分となるなど、そのプロセスに問題がありました」とコメントした。
改修工事は来年と24年のオフに行う予定。今後、具体的な工事計画などを詰めていく。