夏季スポーツ
男子・釧東が創部3年目で全道初陣1勝!板東主将の熱意実った「うれしすぎて言葉がない」 春高バレー道予選
■バレーボール全日本高校選手権道代表決定戦 第2日(17日、札幌・北海きたえーる)
▽男子2回戦 釧東2-0静内
男女の2回戦が行われた。男子は初出場の釧東が、静内に2―0のストレート勝ち。板東公也主将(3年)の情熱によってつくり上げられた創部3年目のチームが、初の全道の舞台で躍動し勝利をつかみとった。
部員集めに奔走した板東以外はバレー未経験者
漫画でつながった仲間たちが、勝利のストーリーを完成させた。
板東主将は小学校時代にバレーを経験したが、それ以外のメンバーは未経験者。板東は高校で再びプレーすることを希望するも志望校に進学できず、当時バレー部がなかった釧東に入学した。諦めきれない板東は、千葉祐一監督(58)に掛け合って部を立ち上げた。
人気漫画「ハイキュー!!」に魅せられた8人でスタート
初年度の部員は8人。板東以外の部活経験はサッカー、バスケット、陸上、卓球、テニス。そんな彼らをバレーに引き寄せたのが、当時放映されていたTVアニメ「ハイキュー!!」だった。この日、チームの得点源となった佐藤晴人(2年)も中学ではサッカー部。板東の熱意と人気漫画の影響でバレーに魅せられていった。
練習メニューの手本はYouTube動画。強豪チームの練習動画から、自分たちで考案。着実に力を付けたチームは全道切符をつかみ取り、大舞台で1勝を手にした。板東主将は「うれしすぎて言葉がない」と3年間を振り返りながらしみじみ語った。
主将の情熱と、それに応えた仲間たちで織り成される釧東のバレーに今後も注目だ。