五十幡が広島・秋山塾へ入門志願 球界屈指のバットマンに「打」の神髄学ぶ
安打製造機に弟子入り―。日本ハムの五十幡亮汰外野手(23)が19日、千葉・鎌ケ谷で行われた秋季練習で汗を流した。課題である打撃力アップに向けて、来年1月の自主トレは広島の秋山翔吾外野手(34)と共に行うことを明かした。今季途中、日本球界に復帰したヒットメーカーの技術を吸収し、来季はレギュラー獲りに挑む。
来年1月4日に静岡・下田で合同自主トレ
これ以上ない〝生きた教材〟だ。来季、一気にジャンプアップするために五十幡は動いた。共通の知人を介して18日に秋山へ連絡。「ぜひ(一緒に)やらせていただけないですか」と自主トレ参加を直訴すると、快諾を得たという。来年1月4日から10日間ほど、静岡・下田で合同自主トレを行う。
「秋山さんは走攻守で活躍している。プレースタイル、選手像は目標でもありますし、学べるところはたくさんある。しっかり見て聞いて、吸収できるところを増やせたら、と思います」
自らの課題をつぶすには、日米通算1517安打のバットマンの存在は最高の刺激となる。俊足を生かした走塁と守備に定評がある五十幡だが、プロ2年間での通算打率は.234。ポジションを奪取するためには打撃力の向上が必要だ。
プロ通算打率は.234 定位置奪取へ「聞けるだけ全部聞きたい」
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秋山は西武時代の2015年にシーズン最多安打のNPB記録を更新する216安打をマークした。球界屈指の打撃技術を間近で見られるのは大きい。
五十幡は「技術的なところではバッティング。あとはシーズンの戦い方。調子が悪い時の取り組み方であったり、試合の入り方。1年間を戦う上でのことは聞けるだけ全部聞きたい」と目を輝かせる。
現在は上半身と下半身を連動させるために試行錯誤を繰り返している。ティー打撃ではバットで8の字を描いてからボールを打ったり、高めの球をはじき返したり。稲葉GMの助言を生かしながら、打撃向上に取り組んでいる。「今やっていることも含めて聞いてみたい」と、さらに引き出しを増やすつもりだ。
最高の環境は整った。あとは自分の努力次第だ。「シーズンが終わって、良かったなと言えるように。いくら秋山さんの下でできると言っても、結局は自分だと思う。しっかり自覚を持って、取り組みたい」と気を引き締めた。持ち前の群を抜くスピードに、安定したバットコントロールを上乗せし、プロ3年目に挑む。
清宮はギータ塾、輝星は念願の則本へ弟子入り
日本ハムの若手が他球団の大物選手に「弟子入り」するケースが増えている。昨年末には、清宮幸太郎内野手(23)が自らソフトバンクの柳田にコンタクトを取り、自主トレ同行をお願い。快く受け入れられ、今年1月に佐賀県で「ギータ塾」に参加した。球界屈指の強打者をお手本にしながら、体を鍛えた。
今季、1軍で51試合に登板した吉田輝星投手(21)は念願かない、来年1月に楽天の則本と自主トレを行うことが決まった。体つきやタイプが似ており、フォームや投球術などを学ぶ貴重な時間になりそうだ。