レバンガ 京都との接戦落とす ロングが復活の兆しもチームはペースつかめず
■Bリーグ1部 第6節第1日 レバンガ75-80京都(19日、帯広・よつ葉アリーナ十勝)
B1レバンガ北海道は西地区の京都と3週間ぶりのリーグ戦を帯広で行い、接戦の末に75―80で敗れた。PF/Cショーン・ロング(29)が今季最多の27得点と要所で得点を重ねたものの、京都のPFジェロード・ユトフ(29)に35得点、PG久保田義章(25)に21得点と相手の得点源を止められず、最後までペースをつかみきれなかった。通算成績は3勝7敗で東地区最下位のまま。20日も帯広・よつ葉アリーナ十勝で京都と戦う。
ナナーが初のスターター
中断期間明けの1戦で波に乗りたかったレバンガだが、終盤までもつれたシーソーゲームで白星を手にする事はできなかった。フィンランド代表の活動に参加したPFマーフィーがコンディション調整でベンチ外となる中、佐古HCは「バイウイーク(中断期間)中に調子が良かった」と、B1でスタメン経験の無いPFナナーをスタートから起用。PG/SG荒川もB1戦初のスターティング5に抜擢し、橋本、モータム、松下の5人が先発した。
初先発2人とフレッシュな顔ぶれで先手を打ちたかったが、京都のユトフ、久保田の攻撃で主導権を握られ、1Q残り5分で2―10と追う展開に。ベンチスタートのロング、SGラモス、PG寺園の活躍で立て直して一時は逆転したものの、最後まで相手のペースを崩すことができなかった。
守備からの素早い攻撃で得点を奪うファストブレイク(速攻)が今季の攻撃の柱となっているレバンガは、この試合でもファストブレイクによる得点が20得点と数字上では狙い通りのプレーができていた。しかし「勝負所でディフェンスリバウンドを取り切れずに相手にセカンドチャンスを与えた」(佐古HC)と流れをつかみかけた場面で効果的なプレーができず、白星を逃してしまった。
不調のロングが今季最多の27得点で光明も
一方、今後の巻き返しに向けた光明も差してきた。調子が上がらずに苦しんできたロングが、今季最多得点を挙げるなど、復調の兆しを見せている。この日の試合では、チームの攻撃が停滞する場面で粘り強くゴールに迫り、得点を量産。愛称の「ビースト」らしい豪快なダンクも炸裂し、会場を沸かせた。
昨季はリーグ得点王に輝いたロングだが、今季は相手のマークも厳しくなり、思うようなプレーができていなかった。シーズン序盤には激しい守りや審判の判定に苛立ち、自滅する場面も増え、5戦目にはスタメンから外された。
今季最多得点となった京都戦を終えたロングは「バイウイーク中に自分らしさを取り戻すため、プレーを見つめ直した。自分らしさは出せたのかなと思う」とコメント。「勝負所で自信を持ってプレーし、明日(20日)は勝利に貢献したい」と完全復活に向け、気を引き締め直した。