V2サフィルヴァ 郡躍動でホーム開幕2連勝「前衛でも後衛でも決められて良かった」
■Vリーグ男子2部(20日、北ガスアリーナ札幌46ほか)
▽サフィルヴァ3-1埼玉
スパイクで19得点 序盤苦戦も後半押し切り成功
ホームで埼玉アザレアと対戦したサフィルヴァ北海道は、第2セットを落とすなど序盤こそ苦戦したが、第3セットから郡浩也(26)のアタックやブロックが冴えて本領を発揮し、3-1で2連勝を飾った。ヴォレアス北海道は敵地できんでんトリニティーブリッツに3-0で快勝。両チームとも今季通算3勝1敗とした。
すでにエースの風格が漂っていた。スパイクで19得点を挙げた郡は「苦しい時は(セッターの)谷越に『俺によこせ』と要求しました」。序盤は埼玉の粘り強いレシーブに苦しみ、攻撃も高さのあるペンローズに頼る単調なものになり、第2セットはペンローズもミスが重なり落とす展開になった。
第3セットは「監督の指示でレシーブも上がるようになって攻撃につながった」(郡)と連続ブレイクで4-0とすると、中盤も郡が2連続バックアタックを決めるなど得点を重ね、一気に押し切った。ブロックでもチーム最多の5得点を記録し、サーブレシーブは36本受けて成功率62.5%と攻守で貢献した。プレー以外でも、スパイクを決めると雄たけびを上げ、ファンを煽るパフォーマンスを幾度も見せ、チームも会場も鼓舞していた。
プロ1年目で、より結果を求められる立場になった。「自分は得点を求められているので、前衛でも後衛でも決められたので良かったと思います」。日大時代に3年後輩の谷越陽介が「ザ・エースという存在」と尊敬するなど、すでにチームの中心になっている。
次戦は首位つくば戦「攻撃バレーで勝利つかむ」
次戦の26日は首位のつくば、翌27日は宿敵ヴォレアスとリーグ前半戦の天王山を迎える。「僕たちの目指す攻撃バレーで一歩も引かず勝利をつかみ取りたい」と郡。この日、33歳の誕生日を迎えた陳建禎はヴォレアスとは古巣対決となるが「相手よりも自分たちがどう戦うかにフォーカスを当てて、良い状態で臨みたい」と冷静に話す。郡など新戦力が引っ張り、勢いに乗る今のサフィルヴァなら旭川を熱気に包むことは間違いなさそうだ。