新庄監督がFAの近藤に人生プラン提示「監督やれる人間」
誠意を持って本心を伝えた―。新庄剛志監督(50)が24日、伏見の入団会見を終えてから囲み取材に応じ、海外FA権を行使した近藤健介外野手(29)とひそかに会談し、慰留に努めていたことを明かした。
10年後の監督就任をイメージ「選手として勉強しながらプレーも」
今月中旬、直接対面して20分ほど言葉を交わした。野球の実力に加えて「チームをまとめる選手」とリーダーの資質を高く評価。来年、30歳になる近藤の将来にも言及し「例えば、ファイターズで6年の契約をしたとして、4年後には監督をやれる人間だから。自分でプランを考え、選手として勉強しながらプレーもやっていく。そういう意味でもファイターズに残ってほしいということは伝えた」という。
「コンちゃんは北海道にものすごく愛されている。ちょっとジェラった」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
会話の途中で「何か聞きたいことは?」と問いかけると、来季の戦力を気に掛け、外国人の補強について尋ねてきたそう。「チームのことを第一に考えてくれる選手」と改めて欠かせない人材だと認識。ファンの残留を願う声は大きく「コンちゃん(近藤)は北海道にものすごく愛されている。ちょっとジェラった(ジェラシーを感じた)」と笑った。
現役時代、FAを行使してメジャーに挑戦した過去を持つ指揮官は、近藤の気持ちを十分に理解している。「コンちゃんが一生懸命やって取ったFAを俺が止める、行かないでくれ、とは言えない。自分の人生は自分で決めてほしい」。どんな答えを出したとしても、最後は本人の選択を尊重する。