《鶴岡慎也のツルのひと声》加入の伏見は勝ち方知る捕手 相乗効果も期待
明るく真摯に取り組む姿勢は若い選手の見本に
伏見寅威捕手(32)の加入は確実にチーム力を底上げする。リーグ優勝、日本一を経験している捕手。ただ長くプレーしているのではなく、勝ち方を知っている。明るく真摯に野球へ取り組む姿勢にも定評がある。日本ハムには若い選手が多い。良い見本となり得る。
左投手のリードは特筆モノ
捕手としては特に左投手のリードに秀でている。チームには加藤貴や上原、河野、根本など左ピッチャーは多い。新たな引き出しを見いだしてくれる存在にもなってくれるはずだ。
正捕手争い激化必至 捕手陣底上げに直結
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もともと打力を買われていた「バッティング先行型」の捕手。キャリアを重ねながら、スローイングやワンバウンドを止める技術を上げてきた。打者としても戦力として期待が持てる。
相乗効果もある。今季、81試合に出場した宇佐見を筆頭に、スタメンマスクを争う選手たちは皆、心中穏やかではない。それが捕手陣の底上げに直結する。
余談ではあるが、私がまだユニホームを着ていた頃、グラウンドで顔を合わせた伏見に言ったことがある。「地元だからファイターズでプレーしたいんでしょ?(笑)」と。優勝、日本一を経験し、成長を遂げた姿を地元北海道で披露する。しかも来年、新球場が開業となる。本人にとっても最高のタイミングだろう。