ドラ1矢沢「新球場1本目のヒット打ちたい」 目標は「1番・右翼」で開幕スタメン
札幌で新入団選手発表会見
「1番・右翼」で新球場初安打狙う! 日本ハムのドラフト1位・矢沢宏太投手兼外野手(22)=日体大=が26日、すでに入団会見を行った加藤豪将内野手(28)を除く新人8選手とともに、札幌市内で新入団選手発表会見に出席した。背番号は「12」に決定。投打二刀流に挑戦する大器は、来年3月30日の開幕戦(エスコンフィールド北海道)でチーム最初の打席に立ち、メモリアルな一打を放つことを目標に掲げた。
真新しい12番のユニホームに袖を通し、自然と笑みがこぼれた。新庄監督や他の新人選手と会見に臨んだ矢沢は、今後の目標を聞かれ「まずは開幕スタメンで出て、その先に新人王を取れるように頑張りたい」と宣言。そして、記念の一打に照準を定めた。
「ファイターズで最初に新球場の打席に立ちたい。そこで1本目のヒットを僕が打ちたいです」
狙うは、エスコンフィールド北海道での初安打。二刀流プレーヤーだが、開幕投手はすでに加藤貴に決定しているため「開幕戦に出るなら、僕は野手」と想定し、「1番・右翼」での出場を希望した。
その後の中継ぎ登板も想像しつつ「どういう起用になるかは分からないけど、最大限の準備をして、しっかりアピールをしていきたい」と力強く意気込んだ。
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指揮官も開幕メンバー入り期待「野球がうまい選手は何年目だろうが関係ない」
高い目標ではある。それでもチャンスはある。新庄監督は初対面した矢沢について「ちょっとオーラを感じました。大学に進む前にドラフトから外されて、気持ちの強さもあると思う」と評価。「野球がうまい選手は何年目だろうが関係ない」と、新人の開幕メンバー入りにも含みを持たせた。
「1人2役」、先代は松本剛…背番は期待の「12」
背番号「12」には、球団からの壮大な期待が込められている。大渕GM補佐兼スカウト部長は「1人2役の12、大谷翔平のその先をいく12」と、かつて「11」を背負った二刀流の先駆者を引き合いに出して意図を説明。ドラ1ルーキーは「思いが込められていると知って、頑張ろうと思いました」と表情を引き締めた。
「12」の〝先代〟は、今季首位打者を獲得した松本剛。「タイトルを取った方の背番号なので、それを付けることはすごく光栄なこと」と喜びつつ「僕も同じように、12番で首位打者を取りたい」と将来のタイトル獲得も熱望した。
「3・30」へ、のんびりしている暇はない。「(1月の)新人合同自主トレもアピールの場。しっかり準備を整えていきたい」と、冬場も練習に打ち込むつもりだ。新球場での開幕戦でメモリアル打を放ち、矢沢の名を永遠に刻み込んでみせる。