16歳10カ月19日 レバンガ・内藤がB1最年少デビュー記録を大幅更新!
■Bリーグ1部第8節 レバンガ北海道77―88千葉ジェッツ(30日、札幌・北海きたえーる)
1アシスト2リバウンドで存在感
平日夜のゲームにもかかわらず今季2番目となる3454人のブースターが詰めかけた。レバンガの、そしてBリーグの歴史に、新たな1ページが刻まれた。
第3クオーター(Q)8分37秒、レバンガU18に所属し、今シーズンから新設されたユース育成特別枠制度の第1号選手である札幌市出身のSF内藤耀悠(てるちか、16)がついにデビューを果たした。従来の記録(17歳7カ月0日)を大きく更新する16歳10カ月19日でのB1リーグ初出場となった。
実力者たちと真っ向勝負「簡単にやられてはいけない」
試合は77―88で敗れたが、内藤は第4Q途中まで6分23秒間プレー。得点こそなかったものの、1アシスト2リバウンドをマークした。千葉の元NBA選手のPF/SFビック・ロー(27)や元日本代表PF荒尾岳(35)といった実力者たちとのマッチアップでも「これまでの代表の活動で、海外の選手とプレーした経験が生きた。高校生だからといって簡単にやられてはいけない。結果的にはファウルになったが、自分では納得できる良いディフェンスができた」とひるむことはなかった。
試合後の記者会見で内藤は、最年少出場記録の樹立について「また上回る人が出てくるかもしれませんが、短い間でも名前が残ることは良いこと」と言い切った。デビュー戦を振り返り、「コート上で、できることは精一杯やった。スタートラインに立ったというよりは、ちょっとだけラインに足を触れた程度。今後、自分の成長につなげていきたい」と、満足した様子はなく上だけを目指していく。
佐古HCが次戦の起用示唆「初得点を期待したい」
次の滋賀戦(12月3日)は、この日の試合で2度のアンスポーツマンライクファウルを犯したSF桜井良太(39)が出場停止。他にもけがでの離脱者が複数いるため、ベンチを含めて計10人での戦いを強いられる。佐古賢一ヘッドコーチ(52)は「内藤を使わざるを得ない状況。自分の可能性にチャレンジしてほしい。初得点を期待したい」と次戦での起用も示唆した。
「世界と戦える選手、NBA選手になりたい」。自身の目標を高く掲げる16歳。レバンガの、そして日本の将来を担う背番号34が、大きな第一歩を踏み出した。