オフは実戦意識した練習「年間通して戦うことを目標に」

　日本ハムの井口和朋投手（２８）が３００万円減の３３００万円で更改した。今季は開幕１軍入りを果たしたが、４月３日に出場選手登録を抹消された。その後も調子は上向かず、前半戦の多くを２軍で過ごした。２３試合に登板し２勝０敗６ホールド。防御率５.１８の成績は到底、納得できるものではない。

　スタートダッシュに失敗した苦い経験を糧に、今オフは傾斜を利用した投げ込みを行うなど、実戦を意識した練習に時間を割いている。トレーニング内容も例年とは異なり、負荷の大きいウエートは抑え気味に。「シーズンが始まったら冬の強度でできないので、体は元に戻っていく。それだったら年間を通してできるようなトレーニングに切り替えた方が良い」。初動負荷トレーニングを中心としたメニューで、しなやかな肉体を目指している。

　「年間通して戦うことを目標に、まずは開幕に合わせたい」。新球場元年。マウンドで躍動する姿を思い描き、長い冬を越える。