コンサドーレ
札幌が「ジャガー」浅野の弟・雄也を完全移籍で獲得
三上GM「前線の攻守にスピードを」シャドー、1トップ想定
北海道コンサドーレ札幌は2日、J1広島からMF浅野雄也(25)が完全移籍で加入すると発表した。
三上大勝代表取締役GM(51)は今季終了後の早い時期に獲得オファーを出したことを明かし、起用はシャドーや1トップの位置を想定しているようだ。「前線の攻守の部分にスピードを加えたかった。スピードを武器にする選手としてはFW小柏剛(24)もいるが、もう一枚同じタイプがいることで、札幌がやりたいサッカーをより具現化できる。小柏同様、相手に脅威を与えるプレーを期待している」と獲得の意図を説明した。
「自分のサッカーを思う存分ピッチで表現」
浅野はクラブを通じて「この度、サンフレッチェ広島から加入することになりました。自分のサッカーを思う存分ピッチで表現し、1日でも早くチームに貢献できるよう頑張っていきたいと思います。北海道コンサドーレ札幌のファン・サポーターの皆様、応援よろしくお願いします」と意気込みを語った。
兄は現在行われているサッカーW杯に出場する「ジャガー」ことFW浅野拓磨(28、ドイツ1部ボーフム)。グループリーグ3戦全てに出場し、日本代表の首位突破に大きく貢献した。特に初戦のドイツ戦では、快足を生かしたカウンターでロングボールを絶妙なトラップで収め、世界有数のGKノイアーの肩口をぶち抜く決勝ゴールを決めて日本代表に〝ドーハの歓喜〟をもたらした。兄と同じくスピードを武器とする弟・雄也が、来季の札幌を〝歓喜〟の瞬間へ導く。
■プロフィール
浅野 雄也(あさの・ゆうや) 1997年2月17日、三重県生まれ。大阪体育大学から2019年J2水戸へ加入。2020年からJ1広島でプレー。J1通算81試合出場11得点。今季は12試合出場で無得点だった。