Bリーグ最年少出場記録のレバンガ内藤 3日からの滋賀戦で最年少得点誓う
デビュー戦で2リバウンド、1アシスト「冷静に周りを見てできた」
B1東地区のレバンガ北海道は西地区の滋賀レイクスとの2連戦(3、4日)を前日に控えた2日、会場となる札幌・北海きたえーるで練習を公開した。11月30日の千葉ジェッツ戦で、Bリーグ最年少出場記録を更新したレバンガU18のSF内藤耀悠(てるちか、北海道文教大附属高2年)が、次は最年少得点記録の更新を誓った。
中2日で挑む滋賀戦。けが人多発の状況ではあるが、チームからはしっかりと戦力としてカウントされている。今シーズンから新設されたユース育成特別枠制度の第1号選手として、11月26日のSR渋谷戦で初のベンチ入り。デビューした千葉戦では、第3クオーター(Q)途中から6分23秒のプレータイムで、2リバウンド、1アシストをマークした。「ディフェンスではハードに行けたと思いますし、ボールを持ったら積極的にプッシュするときはプッシュするとか、冷静に周りを見てできたのかな」と振り返った。シュートは1本放ったがノーゴール。「まだ出せていない数字があるので、更新する度に新しくなっていくことは変わらない。出ていない数字は新しくどんどん出していけたら」。プロ初得点は次の通過点にして、全ての最年少記録に自身の名前を刻み込むつもりだ。
佐古HCも合格点「いい経験ができている」
佐古賢一HC(52)も内藤のデビュー戦に合格点を与えた。「非常に(出場時間は)長かったと思う。普通の12人のメンバーでさえ、それだけの出場タイムをもらうのは相当なこと。決して少なくない。その中でいい経験ができている」と高評価した。この日の練習でも直接指導。「まずはディフェンスをしっかりやる。なぜかというと、ディフェンスは1人が穴になると、5人でローテーションを考えているので『1』の力がでない。そういう意味で、ディフェンスへの意識を持っているので、この間の出場時間を与えてもいいのかなと。2つのファウルも、われわれにとっては好印象ですから。あれだけ攻めの気持ちがあるからできているファウルだと思う。次の滋賀戦も、チャンスがあれば、まずはディフェンスから入ってほしい」と起用を示唆。けが人続出で内藤を含めてベンチ入りは10人で戦うことが濃厚と台所事情は苦しいが、内藤個人にとってはトップチームで経験を積む、またとない好機だ。
サッカーW杯に刺激「日本代表の皆さんにも負けないぐらいアグレッシブに」
サッカーW杯で戦う日本代表にも刺激を受ける。7月にはU17W杯男子日本代表、10月には3×3のU17アジア杯男子日本代表に選出。フィジカルで上回る外国籍選手に立ち向かってきた。「国を背負う重さは、(大会の)大きさ自体は違いますけど、応援される立場としては相応のパフォーマンスを出すことが必要。今、W杯で戦ってくれているサッカー日本代表のメンバーの皆さんにも負けないぐらい、アグレッシブにやっていきたい」。続けて、「外国籍選手にはなくて、日本人には日本人の強さがある。それこそが国別対抗戦のある種、醍醐味。日本人として何ができるか、リーグの中でも日本人と外国籍選手との違いを出していきたい」と、全ての経験を成長につなげるつもりだ。