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2022/12/02 22:30

【西川薫】「スラムダンク」の映画公開にレバンガ選手たちもワクワク

映画版「THE FIRST SLAM DUNK」が3日公開

 バスケットボール漫画の金字塔で、スポ根のバイブルともいえる「スラムダンク」の映画版「『THE FIRST SLAM DUNK』」が、3日に全国で公開初日を迎える。原作は1990年から週刊少年ジャンプで連載され、テレビアニメ化もされた名作。当時高校生の記者も毎週月曜日の発売を楽しみにしていた一人。2日に滋賀戦のために練習していたB1レバンガ北海道の選手たちも映画の公開を楽しみにしていた。

SG/SF中野は原作漫画全31巻を大人買い

 直近のリーグ戦で2試合連続2桁得点をマークしているSG/SF中野司(26)は、開幕前に原作漫画全31巻を大人買いしたという。「アニメで見ていたんですけど、インハイのところはアニメでやらないんで。ちゃんと見ていなかったので、復習がてら。そこも含めて映画を見て楽しみたい」と、準備は万全だ。

 好きなキャラクターは、同じポジションで、主人公が通う湘北高校のチームメートSG三井寿。「漫画ですけど、シューターとしてすごいなと思いますし、キャラとしてもかっこいい。(不良から)しっかりと更正して、自分自身がやりたかったことにまた戻ってきて。それに真剣に向き合って没頭している姿がかっこいい」と熱く語る。

 試合終盤に三井が放った3点シュートが、リングを射抜く音で再び気力を取り戻すシーンに共感。「シュートが決まる音は気持ちいい。生き返りますね。疲れている中で、シュートが決まったら僕自身もすごくすっきりしますし、次も打たせてくれって、より前向きになれる。好きですね」と、物語終盤の名場面がお気に入りだ。

SF内藤「執着心は漫画やアニメであっても大事なところは見習っていきたい」

 11月30日の千葉ジェッツ戦でBリーグ最年少出場を果たしたSF内藤耀悠(16)は、現在高校2年生。劇中の主人公らと同世代となる。「見ていたときは小学校とかでミニバスをやっていて、試合に出ていた。客観的に見ることしかできなくて『これアニメだけど、現実じゃないよな』って意地悪なことしか考えてなくて。でも、桜木花道(主人公)のあのキャラクターのような、一つのボールに対する執着心は、球技である以上、変わらない。執着心は、漫画やアニメであっても、大事なところは見習っていきたい」と、自らの成長につなげていく。

PG橋本主将は映画に負けないぐらいの熱い試合をすると約束

 チーム最年長のPG橋本竜馬主将(34)の推しキャラは中野と同じ三井と、主人公の対戦相手だが、ファンの人気が高い仙道彰だ。「中学、小学ぐらいに読みはしましたね。かっこいいじゃないですか。そんな選手になりたいなあって思っていた。ただ、理想と現実は違うんで」と、苦笑いを浮かべる。

 漫画の連載やアニメが放送されていた当時は、バスケットボール部への入学希望者が急増するなど、社会現象を巻き起こしていた。再び「映画の公開で注目してもらえると思いますし、今はサッカーがすごい良い試合を繰り広げているけど、バスケットもそれに負けずに、良い試合を繰り広げていきながら、心を掴んでいきたい」。橋本主将は映画に負けないぐらいの熱い試合をすると約束してくれた。記者もレバンガが2連戦を勝利した後には、ゆっくりと映画館へ足を運んでみようと思う。

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