Bリーグ
2022/12/03 21:40

レバンガ 高橋が20得点も延長戦で滋賀に痛い逆転負け

アウトサイドからシュートを狙うSG/SF高橋(撮影・星野雄飛)

■Bリーグ1部第9節 レバンガ北海道108―115滋賀レイクス(3日、札幌・北海きたえーる)

残り2秒で3点差追いつかれオーバータイム突入

 勝利をほぼ手中に収めていたレバンガ北海道だったが、西地区下位の滋賀相手に痛恨の延長負けを喫した。第4クオーター(Q)残り2秒で3点リード。ところがラストプレーで3点シュートを沈められ、オーバータイムに突入。出だしで一気に5失点すると、最後は7点差をつけられゲームセット。取りこぼしたといっていい敗戦に、会場に駆けつけたレバンガブースターからはため息が漏れた。

 試合終盤のゲームコントールに課題を残した。佐古賢一HC(52)は「勝負を分けたのは、課題であるリバウンド。ディフェンスリバウンドを取れず、それを相手につなげられてると、オフェンスの展開も重くなってしまう。残り2分を切って、しっかり高い位置まで出るというのを徹底し切れなかった。あの時間帯、3ポイントシュートだけはされたくない。それが落ちたとしてもリバウンドが取れなかったのがいけなかった」と分析。試合全体のスタッツをみると、2点シュートの成功率は滋賀を10%上回ったが、3点シュートは形勢逆転。警戒していた滋賀のSG狩野、PGテーブスの2人に次々とアウトサイドから決められ、指揮官の口調にも悔しさがにじみ出た。

新加入の道産子SG/SF高橋が古巣戦で躍動

 今季加入した道産子のSG/SF高橋耕陽(26)が、プロキャリアをスタートさせた古巣相手に今季最多得点となる20得点で存在感を示した。チームで3番目、日本人選手では最多。第2Q中盤に右サイドから切れ込んで、この試合初得点をマークすると、圧巻は51―51で迎えた第3Q残り3分。ゴール左45度の3点ライン付近からシュートを決めるも、判定は2点。ならばと直後に同じような位置から今度はきっちりと3点を決め、さらに相手のファウルで得たフリースローも2本とも成功するなど、中盤の一時勝ち越しに大きく貢献した。

 しかし、敗戦のショックからか、会見ではしばらく言葉が出てこなかった。ようやく重い口を開くと「非常にもったいないゲームだったと思います。最後の最後でディフェンスの緩さが出たのと、3Q、4Qで突き放すところで突き放せなかったのが、すごい大きい。いらないターンオーバーが二つ。絶対に防げるターンオーバーは減らしていかないといけない。僕が得点をとっても、チームが負けたら意味ないです」と反省ばかりが口を突いた。

 ここまで15試合。「1対1で中に切れ込んでいくプレーとか、外にアシストを出せるのが持ち味。ここ何試合かはできているんじゃないか。それに自信を持ってやっているので、シュートが入らなくても、こっちがダメだったら、こっちがあるというのが強み」と多彩なプレーでチームに貢献している。

 今季15試合は5勝10敗と大きく負け越している。加えて帯広開催を含めてホームでは2勝5敗。「一つでも勝ち星が欲しい中で、ホームで勝つというのは大事。北海道ですごい多くの方が見に来てくれている中で勝つのはアウェーで勝つのとは違う」と地元での勝利に強い思いを抱く。

4日の結果次第では降格圏へ

 3日の試合を終えて、シーズンは4分の1を消化した。レバンガは茨城、富山と並び、4勝11敗。下には3勝の滋賀と1勝の新潟のみだ。今季は下位2チームの自動降格が復活。きょう4日の結果次第では、降格ラインを下回る。高橋は「あした(4日)勝ったら、1勝1敗で終われる。1勝はしたい」。10月16日以来、ホームでは7週間ぶりの勝利を誓った。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい