冬季スポーツ
W杯ジャンプ女子 高梨沙羅 2戦連続2桁順位 「今のままでは戦えない」
伊藤有希が日本勢最高の10位、高梨は16位
【リレハンメル共同】ノルディックスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ女子は4日、リレハンメルで個人第4戦(ヒルサイズ=HS140メートル)が行われ、高梨沙羅(クラレ)は1回目121・5メートル、2回目127メートルの合計207・1点で16位にとどまった。日本勢の最高は伊藤有希(土屋ホーム)で10位だった。
2戦連続で上位争いに絡めなかった高梨。1回目はK点(123メートル)の1・5メートル手前に落ち、有利な向かい風に恵まれた2回目も飛距離を伸ばせなかった。第3戦は自己ワーストの18位で、昨季までの11季で6度しかなかった2桁順位が今季は早くも2度目。「今のままではちょっと戦えない」と表情を曇らせた。
高梨「今は我慢しながら、自分の形を探っていく」
本戦前の予選は6位とまずまずだった。しかし、試合になると空中でバランスを崩すことが多く、横川ヘッドコーチは「気持ちが入って(体が)突っ込みすぎる」と指摘。高梨も「安定していいジャンプを出すのは、自分にとっては遠いところにある」とうつむいた。
リレハンメルは2011年にW杯デビューを飾った思い出の地。「やっぱりもう一度、表彰台に立ちたい。今は我慢しながら、自分の形を探っていかないといけない」と自らに言い聞かせるようにつぶやいた。
■伊藤有希の話
「2回目は少し失敗してしまったが、順位を(ほぼ)キープできて良かった。ちょっと踏み込みが足りなかった」