長谷川 憧れ宮西に志願の弟子入り 「勇気を振り絞って」直接LINE
ファンフェスで対面時に合同自主トレ参加志願
憧れの鉄腕に弟子入りだ! 日本ハムの長谷川威展投手(23)が5日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で自主トレを行い、チームメートの宮西尚生投手(37)と来年1月に合同トレを行うことを明かした。11月のファンフェスティバルで対面した際に志願し、快諾をもらった。歴代最多380ホールドを誇る大先輩から、活躍の秘訣を学ぶつもりだ。
大卒1年目だった今季中は宮西とほぼ話す機会がなかった。それでも、「大卒は(活躍できなければ)3年で終わる。オフは2回しか来ない。(宮西と一緒に)できるチャンスがあるなら、1年目から行きたい」と、強い覚悟で入門を決意した。
チーム全体のグループLINEから〝面談〟の予約
そうと決めたら、行動あるのみだ。チーム全体のグループラインから「勇気を振り絞って、追加ボタンを押して友達追加して(笑)」と、連絡先を入手。「僕はずっと宮西さんに憧れていて、オフのトレーニングに一緒に参加させてもらいたいんですけど、直接、話をしたいのでファンフェスのときにお時間いただいていいですか」と〝面談〟の予約を取り付けた。
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当日は宮西から「どんなことがやりたいか」と質問され、「自分のやりたいこともあるが、まずは見たい。見たものを実践していきたい」と返答。熱意が伝わり、その場で合同自主トレ参加の許可をもらった。
共通点が多い左の中継ぎ 投手を始めた時からお手本
左の横手投げでスライダーが武器の中継ぎと、共通項が多い。長谷川にとって宮西は、高2で投手を始めたときからお手本だ。「左で誰か参考にしてみようかと思って、最初に宮西さんの名前が出てきた。動きが全部すごいきれいで、フォームも格好良かった。毎年50試合を投げて、しかも真っすぐとスライダーだけ。憧れない理由がなかったです」と目を輝かせる。
追いかけ続けてきた偉大な存在と練習ができる千載一遇の機会を、無駄にはしない。「10年以上やってきて、確立されているものがあると思う。見て、絶対にこれはずっとやってきたんだな、というものが分かると思うので、そこを盗みたい」とやる気をみなぎらせた。
50試合登板を毎年続けることが一番の目標
来季以降の「一番の目標」は、鉄腕と呼ばれる先輩と同様に、50試合登板を毎年続けていくこと。「めちゃめちゃ壁は高いと思っていますが、目指すところはそこです」と力強く言い切った。ドラフト1位の矢沢や、オリックスから斎藤綱が加入し、「左の中継ぎ枠」は激戦区。「熾烈な争いになると思うので、そこでどうすれば頭一個抜けられるのか、常に意識していく」と闘志を燃やした。
ルーキーイヤーは左肘の負傷もあり、2試合のみの登板で終わった。プロ2年目で迎える新球場元年は勝負の年。宮西塾できっかけをつかみ、飛躍の1年にしてみせる。