夏季スポーツ
11年ぶりプレミアリーグ復帰を目指す旭川実業
11日の2回戦に勝てば昇格
高校サッカーのプレミアリーグ参入プレーオフが9、11日に広島で行われる。今季のプリンスリーグ北海道王者の旭川実業は、決戦の地である広島県内で最終調整を行っている。11日の2回戦からの登場で、その一戦に勝利すれば2012年以来のプレミアリーグ参入が決定する。
日本文理(新潟・北信越第2代表)と京都サンガU-18(関西第2代表)の勝者と対戦。中1日での試合となる相手に対し、日程面のアドバンテージはあるが、富居徹雄監督(50)は「1回戦を戦った方がリズムが出るので、一概に有利とは言えない」と気を引き締める。
この言葉には自らの経験が裏付けされている。2011年のプレーオフ。旭川実業は1回戦で聖和学園(宮城)を下すと、その勢いを駆って2回戦でシードされていたジュビロ磐田U-18に延長戦の末1-0で勝利し、初の昇格を決めた。かつての自分たちのように勢いをつけて挑んでくる対戦相手への警戒を怠ることは一切ない。
酒井主将「絶対勝ちたい」
主将のDF酒井柚稀(3年)は大一番に向けて「絶対勝ちたいという気持ちが一番。勝って終わりたい」と意気込む。高校生活最後の公式戦。後輩たちにプレミアリーグへの切符を残して終わることが目標だ。
「一番狙っている大会。そこで戦えるチームを作ることを目標にしてきた」とプレミアリーグへの思いを語る富居監督。1分17敗に終わり、1年での降格という憂き目にあった2012年。そのとき以来の大舞台に返り咲くため、旭川実業が決戦に挑む。