高校野球
2022/12/09 05:00

今春の選抜甲子園出場のクラーク国際・山中が日体大に合格

日体大に合格したクラーク国際の山中

日本ハム1位・矢沢に続くぞ「150キロ近いボール投げられるように」

 今春の選抜甲子園に出場したクラーク国際の左腕エース・山中麟翔投手(3年)が8日、首都大学野球連盟1部の日体大に合格した。10月20日のプロ野球ドラフト会議で、同期4人の道産子投手の指名を刺激に、選手ら250人が所属するマンモス大学で自らも4年後のプロ入りを目指して、腕を磨く。

 日本ハムから1位指名された二刀流・矢沢に続く。同校から初の日体大進学となる山中は「150キロ近いボールを投げられるようにしたい。250人ぐらいいるチームの最前線で、チームの日本一に関われるような選手になって、そこから先につなげていきたい」と、投手一本で将来のプロ入りを目指して勝負する。

同じ体格の矢沢に衝撃「ここで4年間本気で野球がやりたい」

 幼い頃から抱いていたプロへの夢が現実的な目標へと変わったのは、今春の選抜甲子園出場。「大学野球をやらない選択肢はなかった」と、夏の大会後、日体大の体験練習に参加した。

 グラウンド内には矢沢投手の姿もあった。一緒に練習する機会はなかったが「そんなに体は大きくなかったですけど、150キロ投げる。本当にすごい」。山中とほぼ同じ体格の矢沢に衝撃を受けた。そして「常に自分の未来の姿を想像しながら練習していると感じた。僕自身も、ここで4年間本気で野球がやりたい」と、強豪に飛び込む決意を固めた。

阪神2位の門別に刺激「本当にいつかは自分も」

 将来的な理想は同じ左腕で最速155キロのヤクルト・高橋奎二投手(25)。「球がとても速いんですけど、緩急を使っている。かっこいい」と憧れる。来春の入学までに「もっと筋肉量を増やして体重を上げていかないと通用しない」と本格的な筋トレにも取り組む。

 ドラフト会議で阪神から2位指名された門別投手とは交流がある。「身近な存在の選手がプロに行く。本当にいつかは自分も、という気持ちになりましたし、モチベーションにつながっている」。4年間、地道に努力を積み重ね、プロでも通用する力を蓄える。


■プロフィール 山中 麟翔(やまなか・りんと)2004年9月10日、札幌市生まれ。札幌栄南小1年時に、東16丁目フリッパーズで野球を始める。札栄南中では札幌栄シニアでエースで4番。クラークでは1年秋から背番号1。2年秋に秋季全道で初優勝し、同校を初の選抜甲子園に導く。3年夏の北大会では、優勝した旭川大高に準決勝で敗退。176センチ、76キロ。家族は祖父、父と姉。

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