高校野球
2022/12/08 05:00

今夏の甲子園に出場の札幌大谷・森谷が神宮大会準Vの国学院大に合格

国学院大に合格した札幌大谷の森谷

ロッテドラ1・菊地先輩に続け!4年後のドラフト1位目指す

 先輩の後を追う! 今夏の甲子園に出場した札幌大谷高の森谷大誠投手(18)が7日、東都大学リーグの国学院大の人間開発学部に合格した。高校の先輩である専大の菊地吏玖投手(22)は、10月のドラフト会議でロッテからドラフト1位指名でプロ入りを果たした。最速148キロの左腕も先輩のように、4年後のドラフト1位を目指す。

 雪が舞う札幌で、吉報が飛び込んだ。森谷が今秋の明治神宮大会準優勝の国学院大に進学することが決まった。この日の正午、インターネット上で合格を確認。「うれしかったです」と笑顔を見せた。

 「今年の秋も全国で結果を出しているチーム。特にピッチャー陣はすごい良い成績。そういう投手の育成の仕方というのがすごい素晴らしかったり、あとは鳥山監督が人間力を重視しているっていうところに魅力を感じました」。

甲子園では3失点完投も及ばず「北海道とはレベルが違う」

 全国を肌で経験したからこそ、高いレベルで戦う必要性を痛感した。今夏の甲子園では1回戦で二松学舎大附高(東東京)と対戦。先発した森谷は制球に苦しみながら3失点完投の粘りを見せたが、チームは1点及ばなかった。「北海道とはレベルは違うなと思って、全国に出るっていうのはそういうことなんだなと身を持って体感しました」と振り返った。

 東都大学リーグ経由でプロ入りした最高のお手本もいる。札幌大谷高の先輩で専大からロッテ入りする菊地だ。同大の練習体験に参加した際に交流し、「1年生と2年生の時は無理しないで、じっくりと体づくりでいいから。あんまり焦らずにやっていけ」との助言をもらった。「4年後はドラフト1位でプロ。菊地さんみたいにっていう気持ちは強いです」。

制球力磨き来年2月に野球部合流「自信あります!」

 制球力アップが直近の課題。国学院大の練習に参加した際、「コントロールの成長のためにいろいろな練習方法があった」という。「トレーニング1つにおいても、姿勢やバランスを意識したり、まず自分の体をコントロールして、ピッチングもコントロールをつけるっていう考え方」が自らに必要だと強く感じた。

 現在も体づくりと並行して、安定感のあるフォームを身に付けるために週3回30球ほどの投球練習を行っている。来年2月初旬には野球部に合流する予定で「あっちに行った時にすぐ投げられる準備はしていきたい。(競争を勝ち抜く)自信あります!」。北海道を飛び出し、戦国東都で腕を磨く。


■プロフィール  森谷大誠(もりや・たいせい) 2004年10月7日、札幌市生まれ。札幌石山南小1年時から野球を始め、札幌大谷中時代は札幌大谷シニアに所属。3年夏に全国大会出場を果たした。高校の札幌大谷では1年秋からベンチ入り。今夏は札幌地区代表決定戦・札幌静修高戦で8回参考無安打無得点を記録するなど快進撃を続け、南大会も勢いに乗って優勝に導いた。甲子園では1回戦で二松学舎大附属高と対戦し、3失点完投負けを喫した。172センチ、82キロ。左投げ右打ち。家族は両親。

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