現役ドラフト 西武から松岡加入 古川侑ソフトバンクへ
加入の松岡「移籍をチャンスと捉えて頑張る」
出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を目指し、初めて導入されたプロ野球の現役ドラフトが9日、非公開のオンラインで行われ、日本ハムは1巡目で西武の松岡洸希投手(22)を指名し、加入が決まった。古川侑利投手(27)がソフトバンクへ移籍することになった。
12球団が提出した複数選手のリストの中から最低1人が加入し、1人が移籍する仕組み。今回は1巡目で指名が終了し、2巡目は行われなかった。松岡は「正直びっくりしている。(移籍先の)日本ハムは相手として怖いチームだと思って見ていた。ライオンズでは結果を出すことができず残念だった。移籍をチャンスと捉えて頑張っていきたい」と意気込んだ。
ホークス移籍の古川侑「北海道のファンの温かい声援が力に」
古川侑は2021年オフに巨人を戦力外になり、トライアウトを受験。新庄監督の目にとまり、日本ハムと育成契約を結んだ。22年3月には支配下契約を締結。今季は中継ぎで34試合に登板し、0勝1敗、3ホールド、防御率4.08の成績を残していた。
古川侑は「トライアウトでBIGBOSSに声をかけてもらい、一度あきらめかけたプロの世界に戻るチャンスをいただきました。BIGBOSSをはじめ、球団の方々には感謝しかありません。登板するたびに北海道のファンの皆さまの温かい声援が本当に力になりました。チームは地元九州のソフトバンクに移りますが、変わらぬご声援をいただければと思います。ファイターズファンの皆さま、短い間でしたけど、応援してくださり、本当にありがとうございました」と球団を通じてコメントした。
現役ドラフトに出席した日本ハムの稲葉GM
「トライアウトを経てファイターズに入団し、1年でしたけどチームのために尽くしてくれた古川投手に感謝しています。松岡投手はスリークオーター気味のフォームから強いボールを投げられるのが魅力。若いですし、まだまだ伸びしろがあると思っているので、ファイターズでその力を発揮してほしいと思います」
■プロフィール
松岡 洸希(まつおか・こうき)2000年8月31日生まれ。埼玉出身。桶川西高からBCリーグ・武蔵を経て2019年ドラフト3位で西武に入団。右横手の投手。今季は1軍での登板がなかった。2年間の1軍通算成績は7試合に登板し、0勝0敗、防御率12.00だった。180㌢、85㌔。