夏季スポーツ
2021/10/04 15:40

とわの森V3 エースで4番の佐竹が決勝打

3年連続の優勝を決め、笑顔がはじけるとわの森の選手たち

■全国高校選抜ソフトボール道予選最終日(3日、石狩市スポーツ広場)

 実力校同士の決勝を制したのはとわの森だった。両チーム無得点で迎えた六回、2死三塁からエースで4番の佐竹彩樺投手(2年)が左越え適時三塁打を放ち、均衡を破った。守っても佐竹が再三のピンチを冷静な投球でしのぎ、初優勝を狙った帯大谷を1―0で封じ、3年連続優勝を決めた。とわの森は来年3月、広島県尾道市で開催される全国大会に出場する。

 エースで4番の意地だった。「いつもは後ろにつなぐ気持ちで打席を迎えるが、あそこは自分が決めたかった」と佐竹。放った打球は青空の下、高々と舞い上がりレフト頭上を越えていった。どうしても欲しかった1点を、自らもぎ取った。
 札栄中時代にも全国大会を経験しているキャリアがある。立ち上がり、いきなり三塁打を浴びてピンチを招いても、毎回走者を背負っても、落ち着いていた。自分が出せる一番の投球やプレーを信じ、マウンドに立ち続け、絶対に4つめの塁は踏ませなかった。
 バックも盛り上げた。内野手は球際の強さを見せ、木村優空捕手(2年)は三走のわずかな離塁を見定め、絶妙な送球で刺すなど、エースをチーム全体で盛り上げた。
 全国に向けて「もっと球種を増やして立体的な投球をしたい」。全国でも勝つ。佐竹がさらなる成長を誓った。

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