旭川龍谷女子 歴代最速メンバーで道高校記録目指す 25日に高校駅伝
1時間9分台狙う 昨年は1時間10分44秒
目指すは北海道女子未踏の1時間9分台だ。女子第34回全国高等学校駅伝競走大会(12月25日・京都)に11年連続11回目で出場する旭川龍谷は14日、学校内で壮行会を行った。昨年の大会を経験したメンバーのうち4人が今年も健在。1993年に室蘭大谷(現・北海道大谷室蘭)によって打ち立てられた北海道記録1時間10分00秒の更新を目指して、都大路を駆け抜ける。
昨年の大会でも1時間9分台を目指したが、低温や強風など、気象面での悪条件もあり、1時間10分44秒とわずかに及ばず。それでも学校として過去最高の13位という結果を残した。
昨年の経験者4人が健在
昨年の大会に1年生で出場した中野芽衣、益塚稀、山本望結の2年生トリオは今年も健在。そして2年連続で2区を走っている石川苺(3年)は、今年の全道高校総体1500㍍、3000㍍で2冠を達成。万全の状態で最後の都大路に臨む。
昨年の10月28日に完成した、旭川龍谷が誇るビニールハウスで覆われた屋内練習場、通称「ハウス」。雨や冬場の雪だけではなく、夏の暑さも防ぐ工夫がされているため、通年での使用が可能だ。
阿部文仁監督(46)は「昨年の大会終了後の1~3月の過ごし方が全然違いました。(ハウスが)無い時期は、通常の練習ができないので、練習場所の確保や練習メニューの考案など、いろいろなことを考えなければいけなかったので、ハウスの完成はすごく大きいです」。冬場の悩みが解消されたことで、年間の強化計画をスケジュール通りに進めることが可能となった。
18日に京都入りし最終調整
チームは18日に京都入りし、大会本番へ向けて最終調整を行う。コンディションの関係でメンバーを外れ、今回サポート役としてチームを支える主将の泉桃果(3年)は壮行会で「去年あと一歩のところで1時間9分台を達成できなかった悔しさを胸に、1年間練習を重ねてきました。今回は本当に力があるメンバーがそろっています。このメンバーなら必ず目標を達成できると思います。12月25日にみんなで笑って終われるように、みんなで頑張ってきます」とあいさつ。自身の思いをチームに託す。
北海道の女子ランナーたちが28年間挑み続けるも、いまだに破られていない1時間10分の壁。その壁を旭川龍谷が打ち破り、1時間9分台の領域に足を踏み入れて新しい歴史をつくる。