【新春特別企画】きよのむ対談 清宮の実家の地下室に書かれた「3番清宮4番野村」《後編》
《前編はこちら》
急接近は2020年 翌年の自主トレでさらに親密に
―高校時代から互いに意識していたようですが、プロ入り後の初対面は鎌ケ谷ですか
のむ「全く覚えていないです。僕が2軍できよさんが1軍で…」
きよ「展示会(球団行事)とか?」
のむ「展示会だってあいさつはしたと思いますけど、結構、慌ただしかったので。ちゃんと話したのは…」
―当時は久しぶりの再会という感覚ですか
のむ「高校の時も話していないですもん。久しぶりとかないです」
―どこで急接近したのですか
のむ「1軍に僕が行くようになってからですか? 2020年。2年目です」
―一緒に食事に行き始めたのもその時期
のむ「ご飯はいつッスか? 最初は?」
きよ「去年(21年)?」
のむ「それこそ自主トレじゃないですか? ちゃんと…」
きよ「確かにね。それは結構大きかったな。確かに確かに。伊江島は大きいかなと思う」
22年オフには函館で〝デート〟
―22年オフ、イベントで訪れた函館で〝デート〟したとか
のむ「そういう出かける時は、全部きよさんが進行してくれます」
きよ「めっちゃ時間があるじゃんと、どうしよっかと。五稜郭に行きたかった。五稜郭しか知らなかったので(笑)。行きたいと思って誘った」
―2人きりで
のむ「2人」
きよ「2人で。球団の方はいない。勝手に(出かけた)」
のむ「行ってきま~すと」
きよ「でもチケット(五稜郭タワー展望台)はくれた(笑)」
―休みの日、一緒に出かける時はどこへ
のむ「ご飯ですね。基本」
きよ「うん」
のむ「寮で過ごしてから」
きよ「確かに。夜ご飯を一緒にとかあるよね」
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食べ物の好みもバッチリ 支払いは先輩清宮
―先輩がごちそうするんですか
のむ「一応」
きよ「(食い気味に)もちろん!」
のむ「だって、きよさんの方が食べますもん」
きよ「ハハハ」
のむ「そもそもが」
きよ「そもそもね」
のむ「メシ待ちありますからね。食い終わり待ち(笑)」
きよ「基本、待たせている(笑)」
―食べ物の好みは
のむ「合いますね」
―どういうものを
きよ「すしとか」
のむ「海鮮を結構、行きますね」
きよ「焼き肉も行くし」
のむ「一回、ジビエも連れて行ってもらいました。ハトを食いましたよね」
きよ「あ~あそこね。札幌です」
―食事の席ではどんな会話をするんですか
きよ「野球の話は…」
のむ「あまりしないッスね」
きよ、のむ同時に「たわいもない(笑)」
のむ「覚えていないような会話です」
吉田、万波とともに清宮の実家へ
―話は変わりますが、清宮選手の実家には野村選手のサインが飾ってあると
きよ「そうそうそう。そうなんですよ」
のむ「いっぱいではなく、1個です。一筆」
きよ「ジャパン(日本ハム対侍ジャパンの強化試合)の時だよね。東京ドームで試合があった時に僕がいつもよく家族で行っている焼き肉屋さんに連れて行った。ジェイ(野村)と輝星(吉田)と万中(万波)。この4人で行くこともあるよね」
のむ「あるッス。輝星じゃなく今川さんの時もありますよね」
きよ「万中は、海鮮がダメで」
―その時は焼き肉で
きよ「で、お店から家がめっちゃ近いので、ちょっと寄っていく、みたいな感じで。みんな来てくれて。なんかたぶん、父親(克幸さん=日本ラグビー協会副会長)も興奮して」
のむ「おまえら、一筆書いていけよ、みたいに言われて(笑)」
きよ「うちの地下室の壁に…」
―色紙ではなく、壁にサインを書いた?
のむ「壁に直書きです(笑)」
きよ「はい、3人のサインが直で。一言とサインが書かれてあります。そこには『5』(野村の新背番号)と入っています。最初の5」
のむ「まだ、だいぶ不格好で(笑)」
きよ「それがまた初々しくて」
のむ「ちゃんと、思いを込めて書いてきたので」
清宮宅の壁にサイン 「粋な言葉を書いてくれた」
―どんな一言を添えたのですか
のむ「『3番清宮、4番野村』と書きました」
きよ「粋な言葉を書いてくれたよね、ホント」
―打順の並びは納得ですか
のむ「きよさんのお父さんの前で4番野村と書くのはちょっと…」
―少し勇気が必要だった?
きよ「いやいやいや、喜んでいたよ」
のむ「はい、喜んでいました。『おう、いいな』とか言って」
記念すべき新球場開幕戦はクリーンアップで
―3番野村、4番清宮もありでは
きよ「いやだから、『オレ4番だぜ』ということですよ。(野村の)4番マウントです(笑)」
のむ「きよさん、ずっと3番ですよね。高校の時から。4番のイメージはあまりないですよね」
きよ「うん。だから、全然4番のこだわりがなくて。(マスコミに)めっちゃ言わされるけど(笑)」
―すみません
きよ「いえいえ。言ってほしいんでしょうけど、別にないんだけどなと。でも上位は打ちたい。やっぱり」
―新球場での開幕戦は3番清宮、4番野村で
きよ「そうだったらいいね。5番に万中がいて。最高じゃないですか!」