レバンガPG/SG荒川「エナジーを出して絶対勝つ」広島2連戦で同級生・寺嶋に闘志
プロ3年目 B1舞台で対決実現「負けるなんて思ってない」
同級生対決を制して連敗ストップだ! B1リーグ東地区7位のレバンガ北海道は17、18日にホームで行われる西地区2位の広島ドラゴンフライズ戦を前に、練習を公開した。レバンガのPG/SG荒川颯(25)は、洛南高の同級生である広島のPG寺嶋良(25)とのマッチアップに闘志を燃やしている。現在3連敗中のチームに〝エナジー〟を注入し、上位浮上へのきっかけをつかむ。
荒川と寺嶋は高校3年の1年間を寮の同じ部屋で過ごし、今でも連絡を取り合う仲だが、二人のここまでの歩みは対照的だ。寺嶋は東海大在学中にB1京都ハンナリーズとプロ契約。2020年に新人賞ベストファイブに選出され、2021年には日本代表にも選ばれた。一方の荒川は拓殖大卒業後、当時B2のファイティングイーグルス名古屋、横浜エクセレンスと渡り歩き、今季レバンガで初めてB1のコートでプレーしている。プロ入り3年目でついに訪れたB1の舞台での同級生対決。「ようやく(寺嶋と)やれるステージに立てた。負けるなんて思っていないですし、ガツガツとプレーしたい」と一歩も引かない構えだ。
佐古HCも最警戒「全てのポジションでタレント性がある」
佐古賢一HC(52)は広島を「全てのポジションでタレント性がある、非常に激しいオフェンシブなチーム」と警戒する。ディフェンス面での対策を問われると、最近の試合では1対1の場面で相手に競り負けている部分が多いことを指摘し「戦術、戦略ではなくて、個々のエナジーをしっかりと出して、1対1で負けないというところを前提にしないと。広島のようにタレントが揃っているチーム相手に、他の人のヘルプを期待するようなディフェンスをしていると、簡単に壊されて苦しくなる」と、選手のエネルギッシュな力をしっかりとコートで出していくことを要求した。
指揮官の熱い思いは荒川にもしっかりと伝わっている。「エナジーを出すことがまず大前提でないと。戦術関係なしに、そこで戦わないと、やっていることが全て無意味になってしまうという話も(佐古HCから)ありました。僕は高校の同級生が対戦相手にいるということもあり、よりエナジーを出せる環境が整っているので、誰よりもエナジーを出して『絶対勝つぞ』という気持ちでプレーしたい」。荒川が、そしてレバンガの選手全員が、己が持つエネルギーを全開にして、強敵・広島に挑む。