ファイターズ
2021/10/05 11:34

北海高の150キロ左腕・木村にハム熱視線 今年もあるぞ!北の逸材獲得

2年連続の道産子1位指名はあるのか―。各球団が高評価する北海高・木村(2021年8月、夏の甲子園)

11日のドラフトへ都内でスカウト会議開催

 日本ハムは4日、都内でプロ野球ドラフト会議(11日)に向けたスカウト会議を行い、指名候補を80人程度に絞り込んだ。リストに残った北海道関係選手は5人。昨秋は3人の道産子を指名した。今年も各球団高評価の木村大成投手(北海高)ら有力候補は多く、地元球団の戦略が注目される。

 スカウトが持ち寄った情報を元に指名候補を整理した。栗山監督も交えた会議が終わり、高校生30人、大学生30人、社会人20人ほどがリストに残った。今年は突出した選手が少なく、大渕スカウト部長は「1位になるのではないか、という選手は結構いました。ですが、逆にこれ(絶対的)という選手がいなかったのかもしれない」と現時点の見解を示した。

 名前には触れなかったが、道内関係選手は高校、大学、社会人の計5人が含まれた。当然、他球団から上位候補の声が挙がる最速150キロ左腕の木村もリスト入りしているとみられる。

 球速だけでなく、フォームや将来性も高く評価されている。加えて、木村は2023年春に開業する新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」の建設地、北広島市出身という縁もある。今春のセンバツ甲子園に北海高が出場した際、栗山監督は「木村君、素晴らしい投手だね」と賛辞を贈っていた。

 昨季は苫駒大の伊藤の1位入札を公表し、一本釣りに成功したが、今年はドラフト会議当日まで慎重に議論するつもりだ。大渕スカウト部長は「直前まで検討します。実力的にはすごく似通っているかなと思っています」と説明し、編成トップの吉村GMは「他の球団もなかなか指名を公表しない事情もあるでしょう。戦略的な部分で」と見通しを口にした。現在、リーグ最下位となっているチームがどんな手を打つのか。運命の日は6日後に訪れる。(榎本真之)

 

 ◆道内関係に有力候補多数

 ドラフト会議で指名を待つ道内関係選手はほかにもいる。高校生の投手では本格派右腕の田中楓基(旭実)、旭川育ちの左腕、松浦慶斗(大阪桐蔭)がともに最速150キロを計測している。
 大学生は、外野手の川村友斗(仙台大―北海高)が昨年の仙台6大学リーグで2年連続打撃2冠に輝いた。社会人では最速152キロ右腕の山本龍之介(SUBARU―日大―札日大高)が即戦力の評価を受けている。

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