冬季スポーツ
高木美帆「自分のピークの感覚とは遠い」W杯前半戦最後のレースは2位
■スピードスケートW杯第4戦最終日(18日、カルガリー)
1週間前は「表彰台に上がる以前の問題」辛口評価も 精神面を立て直し
女子1000メートルで北京冬季五輪金メダルの高木美帆(日体大職、帯広南商業高出身)が1分13秒19で2位となった。
1週間前のW杯同種目で4位と振るわなかった高木は「表彰台に上がる以前の問題」と不満を隠せなかった。だが「なかなかハードだった」と精神面を立て直し、年内最後のW杯を2位で締めくくった。
この日の1000メートルはスピードに乗れなかった。得意の1500メートルから一段上の速度を求めると「体のコントロールが全体的にうまくできていない」という。他種目と比較して「1000メートルが一番自分のピークの感覚とは遠い」と自覚。それでも最終ラップは優勝したレールダムに後れを取っただけで、粘りを発揮した。
新たな環境「情報を積み上げていくのも先を見据えたら大事」
姉の菜那が昨季で引退し、今季は日本スケート連盟のナショナルチームを離れた。新たな環境で「どういうことをしたらどうなるか。情報を積み上げていくのも先を見据えたら大事」と試行錯誤を続ける。トップ選手へと駆け上がろうとした7、8年前と同じく、再び土台を築き上げようとしている。
W杯の前半戦を終え「まだまだできることがたくさんある」と貪欲に総括した。独り立ちして得た経験の先には、さらにレベルアップしたエースの姿が待っているはずだ。(共同)