サッカー
《平川弘のCool Eye》W杯 個人的にはエムバペがMVP
W杯優勝でマラドーナと肩を並べたメッシ
アルゼンチンが3回目の優勝を果たしたカタールW杯。アルゼンチンが優勝するのは36年ぶりだそうだ。あの伝説のマラドーナの時からもうそんなに経つのか。
日本は1986年のメキシコW杯のアジア最終予選決勝で韓国に敗れW杯出場を逃した。木村和司さんの伝説のフリーキックの時である。私もそのチームにおまけでいたのでもう36年かという感じだ。ちなみに日本の数年先を走っていた韓国はグループリーグでマラドーナ率いるアルゼンチンにチンチンにされた。日本が出場していたらもっと惨敗していたことだろう。
そのマラドーナとメッシは肩を並べた。バロンドールやクラブでの実績ではメッシの方がマラドーナを完全に凌駕していたが唯一足りないのがW杯優勝の勲章。アルゼンチン国民がメッシを認めるにはそれが足りなかった。それほどW杯優勝というのは重みがあるものなのだ。得点王はエムパぺに譲ったがメッシはMVPを受賞した。メッシがトロフィーを掲げたことは嬉しいが個人的にはエムパぺがMVPに値するプレーヤーだったと思う。アルゼンチンが優勝したのでメッシがMVPなのは当然なのだが。
今大会はPK戦が多かった印象が強い。日本もPK戦でクロアチアに敗れた。PK戦は運という意見もあるがメンタル、技術、戦略が必要。決勝トーナメントを勝ち抜くために親善試合後にPK戦を行う等の対策が日本サッカー協会では議論されている。(本紙評論家)