高校野球
札国際情報・三浦隼は6回ゼロ封 22年ぶり4強導いた
■秋季全道高校野球第4日(4日、札幌円山ほか)
▽準々決勝(1時間分)
札国際情報 001 3410∥18
士別翔雲 000 000∥0
(六回コールドゲーム)
札国際情報がエースの会心の投球で秋22年ぶりの4強入り。三浦隼は支部から6戦連続先発で初めての0封投球。「前回の試合で攻めきれなかったインコースを直球で攻め、テンポ良くできた」と、勝利をかみしめた。
横手投げの強みを最大限に生かした。3日の釧江南戦で一回に3失点。有倉雅史監督(54)から「捕手の三浦翼と考えなさい」と突き放され、バッテリーで導いた結論は「左打者の内角が使えず、逃げていた。そこは割り切っていこう」と腹をくくった。
マウンド上では、左打者にはプレートの三塁側から、右打者には一塁側から投球。61センチの幅を目いっぱいに使い、左右の軌道にさらに角度をつけた。「本格的に始めたのは、きょうから。左打者の内角が広く見えた」。3死球も「攻めた結果」ときっぱり。有倉監督もも「バッテリーが丁寧にゲームをつくってくれたことが、一番の勝因」と評価した。
打線は今大会3試合連続の2桁得点2桁安打をマーク。投打ががっちりかみ合った全員野球で、初の頂点に王手をかける。(西川薫)