ファイターズ
2022/12/23 21:10

【金子千尋引退会見 一問一答】18年のプロ野球人生「まさか長い間できるとは」

ファンにコーチにトレーナーに、そして両親にも何度も感謝

 ―(会見冒頭で自ら切り出し)
 「今シーズンをもちまして現役を引退することに決めました。2005年からオリックスバファローズに入団し、プロ野球生活がスタートして18年間。入団した時はまさか僕が長い間、プロで野球ができるとは思っていませんでした。オリックスで14年、ファイターズで4年間。順風満帆と言える成績ではなかったかもしれませんが、入団した時の自分を考えると、よくやったのではないかなと今あらためて思います。僕を取ってくれたオリックスには本当に感謝しています。ケガをしながらも取っていただき、入団1年目は1軍で投げることさえできず、申し訳なく思っています。成績が出ない中でも信じて使ってくれた監督、コーチの方々には本当に感謝しています。僕のプロ野球人生では9人の監督の下で野球をやらせていただいた。それぞれ肉体的にも精神的にも成長できたと思います。その時、その時で厳しさだったり、自分がチームを引っ張らないといけない状況においてくれた数々の監督に感謝しています。そして、僕の体をケアしてくれたトレーナー、強化してくれたトレーニングコーチの力をなくして18年間、投げ続けることはできなかったと思います。この場を借りて感謝を伝えます。ありがとうございました。そしてファンの皆さまへも感謝を伝えます。良い時も勝てない時も熱い声援を送り、後押ししてくれたファンの方々。マウンドに向かう時の温かい声援、勝った時、完封した時の熱く大きな歓声は絶対に忘れることはありません。こんな僕を応援していただき、ありがとうございました。続きまして、小学校4年生から野球を始めたのですが、毎週付き合ってくれた両親。僕も親になってから子供を育てる大変さを感じました。その中で僕の野球人生で1番長く応援してくれていたのは両親だと思います。僕を生んでくれて野球をやらせてくれたおかげ。今シーズンで現役は終わりますが、初めて両親に向かって感謝を言いたいと思います。本当にありがとうございました。そして最後にどんな時も僕の味方でいてくれて、つらいこともあったと思います。迷惑もたくさんかけてしまったと思います。それでも温かく家から送り出してくれた家族。その支えがなかったら今の僕はいません。負けて帰ってきた時も明るく迎えてくれたことに本当に助けられてここまでやってこられました。本当にありがとうございます。そしてこれからもより一層、迷惑をかけてしまうかもしれませんが、よろしくお願いします

現在の心境を吐露 「次のことに向かおうという新たな気持ち」

 ―18年間お疲れさまでした。引退表明するまでの思い、今の心境
 「正直なことを言うと、この会見はしたくなかったです。こればかりはどうしようもないので、少しでも早く皆さんに僕の現状であったり、今後をお伝えしたかった。今、伝えられて若干の安堵はあります

 ―シーズンオフから引退の決断に至った理由、タイミングは
 「決断したのは2、3日前。(オファーの)お声がなかったので、引退の決断(となった)。シーズンが終わってから戦力外を伝えられ、ある程度の期間はたっている。そういう意味での気持ちの整理というのは徐々にはできていました。今はもう次のことに向かおうという新たな気持ちでいます

 ―家族へ一番に伝えたのか
 「はい。妻の方に伝えました。他球団からの話がないということになったので、引退しますと。そのままシンプルに伝えました

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