札幌山の手が2戦連続3桁得点で快勝 ウインターカップ女子2回戦
■ウインターカップ全国高校バスケットボール選手権 第2日(24日、東京体育館ほか)
エース森岡 22得点11アシストのダブルダブル
女子2回戦は、札幌山の手が2試合連続3桁得点となる106―83で済美(愛媛)を下し、2年ぶりに16強に駒を進めた。1回戦で自己最多41得点を記録したU18日本代表のPG森岡ほのか主将(3年)が22得点11アシストのダブルダブルを達成するなど、3人が20点超えをマークした。次は25日の3回戦で東京第1代表の明星学園と対戦する。
右肘負傷も今後に支障がないことを強調
一瞬、ひやっとした。第4クオーター(Q)残り5分。相手と交錯した森岡が右肘を痛めてベンチに下がった。ベンチでアイシングをしながら戦況を見つめたエースは「少し巻き込まれただけで、今はもう全然大丈夫です。肘も曲げられるぐらいの痛みだったので」と、今後の試合出場には支障がないことを強調した。
第1Qで16点リードも その後の展開は反省
出だしはスタメンの平均身長で約4センチ上回る札幌山の手が有利に展開。第1Qを34―18と大きくリードした。しかし、その後は第3Qまで相手をなかなか引き離すことができず、「今日はあまり内容の良い試合ではなかった」と反省が口を突いた。
マーク集中も味方の得点機を次々演出
前日の1回戦で9本を決めた3点シュートは4本中1本の成功に留まったが、この日は広い視野で次々と味方の得点機を演出した。「自分にマークが激しかったり、すごい当たりの激しいチームだった。その中で、自分が無理して行くのではなく、周りが結構あいていたので、周りを生かしたり」とうまくパスを散らした。
次世代エース谷口も躍動
森岡にマークが集まった分、次世代のエース候補も躍動した。前日の1回戦は途中出場で13得点だった谷口憂花(2年)がスタメンに抜てきされると、チーム2位タイの22得点をマーク。昨年は2試合に出場して14得点と11得点。「去年は1年生だったので、初めてで、すごい緊張したり、チームについていくことしかできなかった」と力不足を痛感。この1年間は「ローポストでボールをもらった時とかにドリブルで行って、最後に足を使ってシュートすること」を課題に挙げ、森岡を参考に助言も受けながら腕を磨いてきた。
次はインターハイ8強の明星学園(東京)
3回戦で当たる明星学園は、今年のインターハイ8強の強豪。195センチの外国人留学生を筆頭に、平均身長では札幌山の手を上回る。森岡は「留学生のマークも、しっかりつくことが大切。周りの選手もシュート力があって、すごくうまい選手もいっぱいいる。しっかり今日のディフェンスを修正して、全員で最後まで守りきりたいです」。変幻自在の司令塔が、2年ぶりの8強入りへチームをけん引する。