吉田輝星 〝ご褒美〟のドライブライン道具一式を公開
それぞれの用途を自ら解説
日本ハム・吉田輝星投手(21)が、球速向上を図る「ドライブライン・ベースボール」のアイテム一式を公開した。今オフ、年俸アップの〝ご褒美〟として、米国のトレーニング施設が考案した用具を購入。早速練習で使用しており、その用途を自ら解説した。
背番号「18」が刻まれたミズノのキャリーケースを吉田がうれしそうに披露した。「これがドライブラインのセットです。写真を撮ってください」とニッコリ。かばんの中には、本場シアトルから取り寄せたトレーニング器具が、ぎっしりと詰め込まれていた。
《トレーニングチューブ》でウオーミングアップ
ダルビッシュ、大谷らメジャーリーガーが利用する施設で使われている道具を10万円ほどかけて一式そろえた。12月中旬まで千葉・鎌ケ谷の球団施設で自主トレを敢行。キャッチボールを始める前に、右腕はトレーニングチューブを取り出した。ウオーミングアップとして、入念にインナーマッスルを鍛えた。
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《リストウエイト》で筋力強化
次にひっぱり出したのは、手首に装着する重りが入ったリストウエイト。肩や二の腕筋などを強化できるとされており、「手首に重りがついているから、ちゃんと肩に力が入らないと(腕を上に)持って来られない。結構、きついんですよ」と腕を上下に動かした。
《プライオボール》で壁当て
投球前の準備が完了。赤、青、緑とカラフルなプライオボールで壁当てを始めた。「順番があって、これは重いやつから軽いやつにどんどん慣らしていきます」と説明。ボールを変えながら、黙々と壁に向かって投げていた。
《重さや大きさが異なる6種類のボール》でキャッチボール
いよいよ投球練習がスタート。「野球ボールの形でいろんな重さがある。マウンドとかキャッチボールとかで投げる用」という重さや大きさが異なる6種類のボールが登場した。「順番は普通のボールから始めて、一番重い、一番軽いとか。一番重いのから一番軽いを投げたときは軽すぎてスポンといく。しっかりボールを長く持って、放さないと一発目から軽いボールをうまく投げられない。感覚的な練習になるかなと思ってやっています」と狙いを明かした。
吉田といえば、伸びのある直球が持ち味。今季の平均球速は140キロ台だっただけに、スピードが加われば大きな武器となる。「来年、シーズン中も(投手陣が練習する)センターとかに、(キャリーケースを)コロコロコロって運んでいきます」。新兵器を携え、プロ5年目の来季は先発ローテーション入りを狙う。