レジェンドのトップチームコーチ就任

　砂川氏がトップチームのコーチに就任することが発表された。現役時代に柏から札幌に移籍して来て数々のプレーでサポーターを魅了し、人気のある人物だ。そんな札幌のレジェンドがコーチに就任するなんてなんと嬉しいクリスマスプレゼントだろうか。

現役時代の経験が大きくものを言う

　現在４５歳でまだ若い。体もまだまだ動くだろうし、選手に近い立場での指導ができるのではないだろうか。コーチにはいろいろな資質が必要だが、現役時代に培った経験が何よりも大きくものを言う。百聞は一見にしかずで、お手本のプレーを見せて伝えることができるからである。特に育成年代への指導はそれが重要だ。

サッカー理論や戦術を言語化して伝えることもできる人物

　これまで札幌大や札幌のアカデミーでも指導をしてきて、コーチの勉強を積んできた。ただ、トップチームのコーチとなるとお手本のプレーを見せられるだけでは話にならない。サッカー理論や戦術、技術的なメカニズムを言語化して選手に伝えられないと、いくら現役時代に貴重な経験をしていても、その価値は半減する。

　思っていること、考えていることが言語化できるということは、きちんと頭が整理されていることを意味する。だからわかりやすく選手にコーチングできるということにつながるのだ。現役時代は感覚的なプレーヤーだったが、そういうこともできる人物だと思う。

　ペトロヴィッチ監督の下でサッカーを学べる人間はごくわずかで、選ばれた者。砂川氏は羨ましい。