ファイターズ
2022/12/31 19:30

《ハム番24時》拡大版③

チームは日々進化 思い出す2016年の歓喜

 2年ぶりに日本ハム担当へ復帰して約1カ月が経過した。現場を離れていた時間はわずかに思えるが、チームは大きく様変わりしていた。当時主力だった中田、西川らは他球団へ移籍し、近藤もFAでソフトバンク入りが決まった。いやが応でも時の流れを感じてしまう。

 前回担当時に、最も心動かされたのは2016年の日本一だ。大谷、有原ら投手陣の核がローテの中心を担い、谷元ら勝利の方程式を担う中継ぎ陣は盤石の継投でゲームを締めた。レアードが豪快な一撃を放てば田中賢は巧打を見せ、陽は驚異的な守備範囲で敵のチャンスの芽を摘んだ。栗山前監督の大胆な発想と信念に基づいた采配も、ファンを大いに魅了した。

2年ぶりの担当復帰に思う

 あれだけ総合力に秀でたチームが近年は苦しんでいる。2019年から3年連続5位と低迷し、新庄監督が就任した22年は最下位。栄枯盛衰は世の習いとはいえ、強者たちがしのぎを削るプロ野球の厳しさを実感させられる。それでも裏を返せば〝番記者〟に復帰したこのタイミングは、浮上するほか道はないチームの軌跡を追える好機といえる。

日本一以来の感動を届けたい

 成績が低迷すれば、選手にスポットライトは当たりづらい。ここ数年はきっと、世に出ていないエピソードもたまっているだろう。日本ハムが強さを取り戻した時、そこには必ず野球ファンなら誰もが知るスターが出現するはず。「優秀な記者は人を書く」ー。憧れを抱く先輩からもらった言葉を実践する時が来た、と勝手に心燃やしている。日本一以来の感動をお届けできるよう、舞台の裏側をみっちり取材したい。

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