コンサドーレ
2022/12/30 18:00

来季は選手の新たな一面を引き出す 年末特別インタビュー連載《ミシャイズム再考》②

来季の構想を語るペトロヴィッチ監督

■年末特別インタビュー
 就任5年目の北海道コンサドーレ札幌のミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)のインタビュー連載「ミシャイズム再考」の第2回は、来季の戦い方について語る。

複数の役割こなすポリバレント性重視「選手の能力を高めていくような試みを」

 ミシャ戦術に新たな要素は加わるのか―。「まあ何かはあるでしょう(笑)」と一瞬おどけて見せたが、すぐに表情は引き締まった。「キャンプでは、より選手のポリバレント性が増していくようなトレーニングをやるだろう。FWの選手が中盤になったり、中盤の選手がDFになったり、DFの選手がFWになったり。より選手が流動的に、どこでもできるようにもっていきたい。練習試合の時に、センターフォワード・岡村大八、トップ下・田中駿汰、そんなことがあり得るかもしれないし、駒井と深井が3バックをやっているかもしれない。攻撃的な選手がストッパーをやったら守備の能力が上がるだろうし、守備の選手が攻撃的なポジションをやったら攻撃の能力が上がるだろう。そうした選手の能力を高めていくような試みをしていきたい」と、選手たちの新たな一面を引き出すためのトレーニングをやっていくと明言した。

 今季の試合を振り返ると、終盤に攻撃的な選手を投入するあまり、普段は3トップのシャドーで出場することが多いMF青木やMFシャビエルといった攻撃的な選手が中盤のボランチを務めなくてはいけないということもあった。そのような状況になっても、選手のポリバレント性が上がり、ある程度の計算ができるようになれば、いろいろなパターンでの交代がより多く見られるようになるだろう。さらにそこで新たな才能が開花する選手が出てくるかもしれない。可能性は無限大だ。来季の開幕戦では意外な選手が、意外なポジションでピッチに立っているかもしれない。

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい