夏季スポーツ
東海大札幌高男子 無念の1回戦敗退…エース山田主将「自分のせいで負けた」 春高バレー
■全日本バレーボール高校選手権 第1日(4日、東京体育館)
▽男子1回戦 東海大札幌高0-2崇徳(広島)
2セットとも23-25
涙の終戦となった―。2年連続48回目の東海大札幌高は0―2で崇徳(広島)に敗北した。1、2セット共に23―25と、一進一退の攻防を繰り広げたが、一歩及ばなかった。
2セット目の23―24。主将も務めるエースの山田祐輝(3年)が、レフトからクロスのスパイクを打ち抜いたが、ボールは無情にもわずかにラインを割った。山田は「自分のせいで負けたと思っている」と涙が止まらなかった。
山田と共にWエースとして攻撃をけん引していた二川颯斗(2年)はチーム最多の13得点と意地を見せたが、「まだまだ仕事がやりきれてなかった。先輩とか、後輩を助けるプレーができなかった」と反省ばかりが口を突いた。試合の行われたEコートはサブアリーナだったこともあり「3年生をサブアリーナで終わらせるわけにはいかないと思っていた。まずはメインコートに連れていってやろうとプレーした」と話すが、叶わずに肩を落とした。
松田監督「(多彩な攻撃)対応するのに少し時間がかかった」
昨年の春高はベスト16。今回の北海道予選でも全試合ストレート勝ちし、圧倒的な強さを示して全国の舞台に戻ってきた。しかし、壁は厚かった。クイックやコンビネーション、ブロードなど崇徳が繰り出す多彩な攻撃に屈した。松田修一監督(36)は「北海道でなかなかそういうチームがいないので、対応するのに少し時間がかかった」と振り返った。
新チームの主将には二川を据える。「自分もチームも強くして、また帰ってきたいと思います」と雪辱を誓った。先輩たちの無念は、自分たちが晴らす。