新球場竣工式 稲葉GM「魂、思いを継いで」建設に携わった人へ優勝で恩返しを
工期979日、延べ65万人が工事に参加
今年3月に開業する日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の竣工(しゅんこう)式が5日、北海道北広島市の同球場で行われた。球団、北広島市の職員、設計、施工の関係者ら約300人が参列。国内初となる開閉式屋根付き天然芝球場の完成を祝い、繁栄を祈念した。
2020年5月から979日間の工期を費やし、延べ65万人が工事に携わった。厳かに神事が執り行われた後、日本ハムの川村浩二球団社長兼オーナー代行は「最高の施設、ハードができました。さらにおもてなし、ホスピタリティー、ファンサービスといったソフトを加え、来ていただいた方に感動をお届けする世界がまだ見ぬボールパークをつくりあげていかないといけない」と未来に目を向けた。
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打者有利の球場に「ホームランが出やすい、戦い方も変わってくる」
中堅方向に自然光を取り込むガラス壁がそびえ、外野フェンスは左右非対称の斬新な形状となっている。温泉やサウナに入って観戦できる環境が整い、さまざまな商業施設も注目されている。
3月30日には、新球場で楽天とのシーズン開幕戦を迎える。稲葉篤紀GMは球場建設にかかわった人々に感謝し「チームとしては魂、思いを継いで勝っていくことが恩返しになる。優勝できるようにやっていきたい」と決意表明。札幌ドームとの違いは大きく「狭いといいますか、ライトも近く感じました。どういう野球になるのか、想像したときにホームランが出やすい球場になる。戦い方も変わってくるのかな」とイメージした。もうすぐ、日本ハムの歴史に新たな1ページが刻まれる。