夏季スポーツ
札幌山の手女子 城南学園にストレート負け…本田「みんなが自信のないプレーに」 春高バレー
■全日本バレーボール高校選手権 第2日(5日、東京体育館)
▽女子2回戦 札幌山の手0-2城南学園(大阪)
2年ぶり14回目の出場となった札幌山の手は、城南学園(大阪)に屈した。1セット目は7連続、2セット目は5連続失点するなど、相手にペースを握られたまま、終戦した。渡辺徹監督(58)は「自滅というか、自分たちのミスが肝心なところで出た」と悔やんだ。
シードに入った札幌山の手はこの2回戦が初戦。相手の城南学園は4日の1回戦を戦っており〝場慣れ〟の差があった。「1セット取られてからの試合のような感じ。そういう中でも自分たちのバレーができるようなチームを作っていかないと勝ち抜いていくことは難しい」と渡辺監督。
天野「何もできないで終わった」
本田花那(3年)、天野恋(3年)の両エースも沈黙した。劣勢の中でも「声出てないよ!」などとチームを鼓舞した本田は「3年間やってきたことが何も出し切れないで、あっという間に終わった。レシーブがずれ出すと、セッターのトスも乱れて、スパイクも打てなくなる。みんなが自信のないプレーになってしまった」と振り返ると、天野も「北海道大会から変わることができなくて悔しい。何もできずに終わった」と唇をかんだ。
この悔しさは次のステージで晴らす。本田は愛知学院大(愛知)、天野は鹿屋体育大(鹿児島)に進学し、バレーを続ける。「つらいときに自分にボールが上がってくるような、信頼される選手になりたい」と本田。天野は「Vリーグに行きたいです」ときっぱり。大舞台での経験を自らの成長に生かしていく。