上原 ソフトバンク入団報道の先輩・有原との直接対決熱望「一泡吹かせてやりたい」
鎌ケ谷で自主トレ 頼れる先輩を今年から「敵として認識」
有原先輩、覚悟! 日本ハムの上原健太投手(28)が6日、千葉・鎌ケ谷の球団施設で自主トレを行い、同日にソフトバンク入団が報じられた有原航平投手(30)との投げ合いを熱望した。上原にとって有原は、1学年上の同窓生(広島・広陵高)で、プロでも5年間チームメートだった直属の先輩。敵として戦うことになれば大学時代以来だが、「投げ勝てるように頑張りたい」と力強く意気込んだ。
頼れる母校の先輩が米国から戻ってくる。年始には「あけましておめでとうございます」とLINEを送り、「今年ヒット打ったの?」「交流戦で1本だけ打ちました」「やるやん」とやり取りし、お褒めの言葉ももらった。しかし、今はもう対戦相手だ。「違うチームになるってことなので、今度は僕も敵として認識しないといけない」と頭を切り替え、「先輩に一泡吹かせてやりたい。僕に負けたってなったら、相当悔しいと思う」と〝下克上〟をもくろんでいる。
先発での投げ合いを心待ち 実現すれば初激突
二刀流に挑戦中だが、打者としての対戦は「限りなく(可能性は)ないです」と今はまだ考えていない。同じ試合でともに先発マウンドに上がることが第1の目標だ。
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
大学時代は上原が明大、有原は早大に所属し、東京6大学リーグで戦った。後輩左腕は「ほとんど覚えていないですけど、有原さんが先発で僕が中継ぎで投げ合った。あと1打席だけ有原さんが打席に立って、左飛に抑えたような気がします。確か先発同士はなかったと思う」と振り返り、「だから先発同士で投げ合えたらなと思いますし、やっぱり先輩と投げ合う時は気合いが入るので、そこは楽しみにしているところ」とプロ初対戦を心待ちにした。
楽しみなソフトバンク戦 目指すは先発ローテ入り&鷹キラー襲名
昨年FA移籍が決まった同学年の近藤、年末に故郷の沖縄で一緒に野球教室を行った同郷の東浜など、ソフトバンクにはゆかりある選手が多い。有原も加われば、リーグ優勝を目指す上で大きな壁となるが「勝ちたいです。ここ数年は相性はそんなに悪くない。去年、初めてソフトバンクに勝ち星を挙げられたので、ここからバーって勝てるように。ソフトバンクが得意ですって言えたら、相当(首脳陣から)重宝されそうな気がする。そうなれるように頑張りたい」と鷹キラーに名乗りを上げた。
有原との対決をかなえるためには、チームで確固たる地位を築き、先発ローテーションに加わる必要がある。この日はランニングなどで体を動かし、大粒の汗を流した。「調整のペースを早めなきゃいけない」と今後はキャンプ初日、2月1日の紅白戦に照準を合わせ、急ピッチで準備を進めていくつもりだ。背中を追ってきた先輩だろうと、負ける気はない。同じマウンドに立って白星を奪い取り〝恩返し〟を果たしてみせる。