侍ジャパンの栗山監督が会見 日本ハム時代の〝教え子〟大谷もサプライズ登場
WBC初出場の大谷「優勝だけを目指して」
野球日本代表「侍ジャパン」の栗山英樹監督(61)が6日、東京都内で記者会見を行い、今年3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する一部メンバーを発表した。会見には代表入りした米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手(28)がサプライズ登場。日本代表のユニホームに身を包み、意気込みを語った。日本ハム時代の〝師弟タッグ〟を再結成し、目指すは3大会ぶりの世界一奪還だ。
まな弟子が発する力強い言葉に、同席した栗山監督はうれしそうにうなずいていた。初出場となるWBCの舞台に向け、大谷は「優勝だけ目指して、勝つことだけを考えていきたい」とキッパリ。2017年の前回大会は足首のけがが影響し、出場辞退を余儀なくされただけに「いつか自分もここでプレーできたら面白いだろうなと、一つの夢として持っていた。話をいただいた時点である程度、前向きな気持ちだった」と熱い思いを口にした。
師弟タッグ6年ぶり再結成 栗山監督も期待
世界一を決める舞台への憧れと、勝ちへのこだわりを吐露。横で聞いていた指揮官は「とにかく選手たちが勝ちたがって、絶対に勝つんだという思いを持って戦うしかない。そういう思いをみんなが持ってくれているはず」と大きな期待を寄せた。
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2017年以来6年ぶりのタッグ。記者会見では変わらぬ関係を感じさせる場面があった。WBC出場を決断したのは栗山監督の存在が大きいか問われると、大谷は「本人を目の前に本当に申し訳ないですけど、おそらく誰が監督でも出たいという気持ちが変わることはなかったと思う」と苦笑い。それでも、投打二刀流の「生みの親」で最大の理解者だけに「決断しやすさは栗山監督であったからこそというのはあったと思います」と続けた。
ダルビッシュも参戦表明 大谷「個人的にすごい特別なこと」
笑いを誘うシーンもあった。指揮官からの愛を感じたことがあるかについては「あんまり感じたことないですね。冗談ですけど」とニヤリとしつつ「一人一人の選手と対話する監督だと思うので、一緒にプレーしたことがない選手も数日でお互いを知ることができると思う」と証言。「集まる選手は何の不安もなくプレーできると思います」と太鼓判を押した。
この日に発表された先行メンバーには、日本ハムOBでパドレスのダルビッシュ有も名を連ねた。日本ハム時代は入れ違いで、ともにプレーしたことはなく、大谷は「個人的にはすごい特別なこと」とコメント。「僕にとって一番野球が楽しかった時期の日本を引っ張ってきた投手の1人。ずっと見てきましたし、そういう方とできるのは自分にとっても、チームにとっても素晴らしいことじゃないかな」と共闘を心待ちにした。
日本ハム時代からの強い絆 大谷が栗山ジャパンを引っ張る
背番号は以前、日本代表で背負った「16」に決まった。「年齢も上なのか下なのか分からない選手もいるので、とりあえず最初は全員に敬語で入りたいと思います」。北海道から世界へ-。日本ハムで結成された〝師弟コンビ〟が復活し、3大会ぶりの頂点に挑む。