冬季スポーツ
次世代エース佐藤柚月が世界デビューへ W杯女子ジャンプ
■FIS・W杯ジャンプ女子札幌大会(6日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137㍍)
▽公式練習
最年少15歳
今大会最年少、15歳の佐藤柚月(札幌日大高1年)がW杯初陣に挑む。公式練習では2本目の96メートルが最高。年末から大倉山で準備を整えてきたが、年明けから助走路の滑りに狂いが生じているそう。「なかなか最近いいジャンプができないんですけど、自分の目標である楽しんで飛ぶことを意識して飛べるようにしたい」。上位30位以内に入り、国内で数少ないW杯ポイントをつかむ。
去年3月、中学3年ながらシニア相手に初勝利。8月の欧州遠征でFISポイントを獲得すると、12月の男子コンチネンタル杯遠征に自費で帯同し、女子大会2試合で7位と4位に入り、コンチネンタルポイントを獲得した。10月の全日本選手権と12月の名寄2連戦の結果でW杯出場権を獲得。2月にカナダ・ウイスラーで開催される世界ジュニアにも日本選手最年少で出場権を得た。
W杯の生観戦もしたことなく
佐藤が大倉山を初めて飛んだのは札幌羊丘中3年の夏。自身の大倉山最長不倒は127メートル。地元・札幌ジャンプ少年団出身だが、W杯はこれまで生で見たことがなかった。今回、世界のトップジャンパーと同じスタート台に立った感想を「すごい選手がたくさん」と興奮気味に話した。
公式練習は40番台中盤だったが、飛型点は計測されず、飛距離点のみ。佐藤の武器はテレマークで、飛型点を稼ぐ。「緊張すると思うので、リラックスしてできる限りのビッグジャンプを」。ネクストヒロイン候補筆頭が、W杯デビューで世界の強豪とどこまで戦えるか楽しみだ。