二刀流ドラ1矢沢が入寮 同学年で隣部屋の吉田輝星と「積極的にコミュケーションを取っていけたら」
清宮の後を受け入室 お隣さんには「世代を引っ張ってきた」吉田輝星
隣の輝星くんに突撃だ! 日本ハムのドラフト1位ルーキー・矢沢宏太投手(22)=日体大=が7日、千葉・鎌ケ谷の球団施設にある勇翔寮に入寮した。割り当てられた部屋は403号室で、今オフまで清宮幸太郎内野手(23)が入っていた。404号室には同学年の吉田輝星投手(21)。隣部屋を積極的に訪ね、プロで戦うノウハウを吸収するつもりだ。
ドキドキの新生活では、心強い〝お隣さん〟を頼ることになりそうだ。事前には聞いていなかったが、入寮時に部屋の隣を見ると、「吉田輝星」の名前が書かれていた。日体大野球部では、秋田・金足農高で吉田とチームメートだった佐々木大夢と同期だった縁もある。「隣なので迷惑にならない程度に、積極的にコミュケーションを取っていけたらなと思います」と交流を心待ちにした。
甲子園のスターだった吉田は、同学年の選手たちにとって特別な存在だ。矢沢も、あの夏のマウンドに心を動かされた一人。「僕が高校生の時から世代を引っ張ってきた選手だと思う」と敬意を示しつつ、「吉田くんについて行けるように僕も頑張りたいと思います」と切磋琢磨を誓った。
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やる気をアップさせる2つの宝物を携えて入寮
もちろん、プロでは自分がナンバーワンになる気でいる。入寮にあたり、気合が入るプレゼントを2つ持参した。一つは、成人式用に母・香さんから贈られたオーダースーツ。式典はコロナで中止となり着用できなかったが、この日はビシッと着こなし「母には今までたくさんお世話になってきました。これからプロ野球の世界で長く活躍して、長い時間をかけて恩返ししていきたい」と感謝を口にした。
もう一つは日体大の古城監督からもらった宮本武蔵の二刀流Tシャツ。昨年、大学日本代表入りし、国際大会に出場する前に壮行会に出席。そこで恩師から受け取った。プロでも投打二刀流に挑戦する若き〝侍〟にピッタリの品だ。「部屋に飾るか、パジャマにしようかな」と屈託のない笑みを浮かべた。
高校時代に指名漏れ 念願のプロ入りに「ここからが始まり」
9日からの新人合同自主トレ期間中は、全体メニュー以外の時間も有効に使いながら、投打両方に磨きをかけるつもりだ。「小学校からどっちもやるのが僕の中では当たり前だったので、そういう練習スタイルしか分からない。ここからが始まり。すごく楽しみです」。高校3年時のドラフトで指名漏れを経験してから4年。待ちに待ったプロ野球選手としての生活が、いよいよ幕を開ける。