鎌ケ谷「勇翔寮」にルーキーが続々入寮 思い思いの〝宝物〟を持参
新人7人が入寮 持ち込む品々にも個性
日本ハムの新人7選手が7日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設にある「勇翔寮」に入寮した。それぞれがこだわりの品を持ち込み、プロでの第一歩を踏み出した。
この日ひときわ注目を集めたのが、育成ドラフト1位の藤田大清外野手(18)=花咲徳栄高=だ。茶色のつぼを大事そうに抱えて、制服姿で入寮。その中身は長野で暮らす祖母・千代子さんお手製の梅干しだった。
育成ドラ1藤田は祖母の味・梅干しを持参「しっかり体調管理したい」
「おばあちゃんが作ってくれた梅です。体調管理をしっかりしたいので、毎日食べて体を壊さないようにしていきたい」。しそが入った柔らかくて甘い梅干しは、幼少期から慣れ親しんだ味。ご飯のお供として、1日1個、多い時は4個食べるという。
年末年始に祖母宅を訪れた際に「これ持っていきな」と手渡された。「おばあちゃんが(プロ入りを)一番喜んでくれていた。ネット(記事)を通じて恩返しできたらなと思って」と、あえて目立つよう持参したそうだ。
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ドラ6右腕の宮内はレア物のスニーカーを手に入寮
1番乗りで入寮したドラフト6位の宮内春輝投手(26)=日本製紙石巻=は自慢のスニーカーを持ち込んだ。「エアジョーダン1」と「トラヴィス・スコット」のコラボで定価は約2万円だが、「転売すると多分10万くらい」するレア物だという。
スニーカー収集が趣味で、12月に抽選販売でゲット。年が明けて初詣に行く際に「初めておろしました」。今後は「特別な時に履く」勝負靴として、持ち歩くつもりだ。
あいさつ回りの手土産を持ち込んだ育成2位の中山「隣の子にも配ろう」
育成ドラフト2位の中山晶量投手(23)=独立リーグ徳島=は愛用品をあいさつ回りの手土産として持参した。免疫力向上の効果がある大塚製薬「ボディメンテ」のゼリーとドリンクを1カ月分。「隣の部屋の子とかにも配ろうかなと。引っ越しじゃないけど、近所付き合いみたいな」と明かした。
実家は地元・徳島で会社を経営している。創業者の祖父と専務を務める父から、人付き合いの大事さを説かれて育った。「そこは小さい頃からずっと言われています。野球界もそう」。早速、その教えを実行していた。
大吉のおみくじを持参したドラ5奈良間 ドラ4安西は「心機一転。後ろを振り返らない」
ドラフト5位の奈良間大己内野手(22)=立正大=は大吉のおみくじを手に笑顔を見せた。初詣は地元・静岡の大頭龍神社へ。「最初は中吉だったんですけど、大吉出るまで。次に大吉が出たので、2回引きました」。他には大学の後輩からプレゼントされた高級ドライヤーと高校の同級生からもらったネクタイを持ってきたそうだ。
思い出の品をあえて持ち込まなかった選手もいる。ドラフト4位の安西叶翔投手(18)=常葉大菊川高=は高校時代の仲間からプレゼントされた色紙を実家に置いてきたという。「自分は心機一転プロの世界で頑張ろうと思っているので、あえて何も持ってこなかった。後ろを振り返らないじゃないですけど、前向いてやろうと思った」と強い決意を口にした。
いよいよスタートする新人合同自主トレ
9日からは鎌ケ谷スタジアムで新人合同自主トレが始まる。未来を担うルーキーたちがさまざまな思いを抱え、新生活をスタートさせた。