J1札幌 MFシャビエルら退団選手と移籍選手を発表
藤村、ドウグラスがJ3盛岡へ移籍 シャビエル、檀崎が退団
北海道コンサドーレ札幌は7日、FW藤村怜(23)、ドウグラス・オリヴェイラ(27)のJ3いわてグルージャ盛岡への移籍を発表した。藤村は完全移籍、ドウグラスは2月2日から2024年1月1日までの期限付き移籍となる。
また、MFガブリエル・シャビエル(29)、檀崎竜孔(22)の退団と、アカデミーのフィジカルコーチを務めていた元札幌DFの横山知伸コーチ(37)の退任も発表された。
ユース出身・藤村「結果が出せず悔しい」期限付きドウグラス「成長して戻って来る」
藤村は栗山町出身で札幌U-15、U-18に在籍。17年には2種登録されルヴァン杯1試合に出場。翌18年にトップチームへ昇格した。昇格後は主にボランチとしてプレー。21年にはJ2モンテディオ山形へ期限付き移籍し、22年は再び札幌でプレーしたが、リーグ戦での出場機会は得られなかった。札幌ではリーグ戦通算1試合無得点。クラブを通じて「ジュニアユースから今までコンサドーレでたくさんのことを学び、成長させてもらいました。だからこそ結果が出せず悔しいです。ただ僕のサッカー人生は続いていきます。これを糧に必ず活躍します。長い間ありがとうございました」とコメントした。
ドウグラスは20年に札幌へ加入し、3年間でリーグ戦通算54試合に出場して5得点。昨シーズンは7試合1得点と出場機会を減らしていた。クラブを通じて「この度いわてグルージャ盛岡に期限付き移籍する事となりました。サポーターの皆様にはいつも応援して頂きありがとうございます。もっと成長してまた札幌に戻って来れるように頑張りますので、引き続き応援の方宜しくお願いします!」とコメントした。
残留叶わなかったシャビエル「幸せな日々だった」 豪州から復帰の檀崎「全ての方々に感謝」
シャビエルは22年に札幌へ加入。シーズン序盤から中盤にかけては故障やミシャサッカーへの適応の難しさに苦しんでいたが、チームにフィットしたシーズン後半は攻撃の軸として活躍した。クラブもシャビエルの残留に向けて交渉を行っていたが、残念ながら契約合意には至らなかった。札幌ではリーグ戦26試合に出場し3得点。クラブを通じて「2022シーズン、コンサドーレのサポーターの皆さん、フロント、コーチングスタッフやスタッフの皆さん本当にありがとうございました。皆さんにあたたかく歓迎され私や家族はとても幸せな日々をおくることができました。私はこれからもコンサドーレを応援します! ありがとうございました」とコメントした。
檀崎は青森山田高3年時の19年に高校サッカー選手権での優勝を果たし、同年札幌へ加入。ルーキーイヤーのルヴァン杯でプロ初ゴールを挙げるなど飛躍を期待されたが、リーグ戦での出場機会には恵まれなかった。20年途中に期限付き移籍したオーストラリアのブリスベン・ロアーではリーグ戦25試合出場9得点という活躍を見せた。21年途中に札幌へ復帰。同年にJ2千葉への期限付き移籍を経て22年に札幌に復帰したが、カップ戦7試合の出場にとどまり、7月に再びブリスベン・ロアーへ期限付き移籍していた。札幌では通算でリーグ戦3試合に出場し無得点だった。クラブを通し、「この度、北海道コンサドーレ札幌を退団する事になりました。高卒で加入した時の、あの自分の思い描いていた札幌で叶える夢とは程遠い結果になり、悔しい気持ちです。ミシャさんをはじめとするコーチングスタッフ、選手、クラブフロント、ファン、サポーターの皆さん、本当にありがとうございました。北海道で出逢った全ての方々に感謝します。北海道が大好きです! ありがとうございました」と悔しさを語った。
横山コーチはJ2大宮へ 闘病中の激励「一生忘れません」
横山コーチは現役時代、17年に札幌へ大宮から期限付き移籍で加入。18年に完全移籍したが、同年8月にJ2熊本へ期限付き移籍。この年をもって札幌を退団した。同年12月に脳腫瘍が見つかり手術。リハビリを乗り越えて19年9月に当時J2の岐阜へ加入した。このシーズンをもって現役を引退すると、20年から札幌のアカデミーでフィジカルコーチを務めた。今後はJ2大宮でフィジカルコーチとなる。クラブを通し、「今回、大宮アルディージャに移籍する事になりました。フィジカルコーチを始める場所を用意してくれたクラブには感謝しかありません。関わっていただいたスタッフ、アカデミー選手の皆さんありがとうございました。選手時代、闘病生活中に出していただいた励ましの横断幕や募金活動は一生忘れません!! クラブを離れますが、大好きなクラブを応援しています。今後の北海道コンサドーレ札幌の発展と成功を願っています。ありがとうございました」と感謝を伝えた。