冬季スポーツ
高梨沙羅「気持ちが先走りすぎて」11位 スキージャンプW杯女子
■W杯ジャンプ女子札幌大会(7日、札幌・大倉山ジャンプ競技場=ヒルサイズ137メートル)
▽個人第10戦
左にそれコース脇に着地「自信につながるジャンプではなかった」
札幌では3年ぶりの開催で、日本勢はW杯組と開催国枠の12人が出場。W杯最多63勝の高梨沙羅(25、クラレ)は、1回目に118メートル、2回目にK点越えの124メートルをマークしたが、飛型点を伸ばせず231.5点で11位。日本勢では勢藤優花(25、ヤマチューン)の9位が最高だった。8日も第11戦が行われる。
1回目7位からの2回目は、飛び出しから大きく左にそれ、雪の積もったコース脇に着地。テレマーク姿勢を入れることができず、飛型点も伸びず。「自信につながるジャンプではなかった」と淡々と振り返った。
苦手なテレマーク「入れていかないと勝負にならない」
今季7度目の2桁順位。開幕戦から6位、5位と1桁でスタートしたが、そこから5戦連続で2桁順位。表彰台にも上がれず、かつてないシーズンを過ごしている。それでも悲壮感はあまりない。「いろいろ試しながらやってるので、予選も1本目も2本目も違うジャンプではあると思います」。徐々に助走の状態は上向き。「テイクオフの時にちょっと気持ちが先走りすぎてしまって、そこはもうちょっとこう自分を抑えて待つっていうことを大事にしていきたい」と改善へのイメージはつかみつつある。
苦手のテレマークに関しては「正直なところ、やりたいことがいっぱいありすぎて、そこまでついていけてないっていうのが現状なんですけど、やっぱり勝負の中ではテレマークは入れていかないと勝負にならないので、しっかり決めたい」。戦いの中で一つ一つ課題をクリアし、再び世界トップクラスに肩を並べるジャンプをつくりあげる。