沖縄出身ドラ2金村が入寮 ポケットには母の手作りシーサー「けががないようにという意味」
母の愛情を感じる宝物を持参
手作りシーサーで無病息災だ! 日本ハムのドラフト2位ルーキー・金村尚真投手(22)=岩手・富士大=が8日、千葉・鎌ケ谷の球団施設にある勇翔寮に入寮した。年末年始を過ごした地元・沖縄から〝新居〟に到着。長旅のお供は、スーツの両ポケットに入れて連れてきた2体のシーサーだった。
愛情がたっぷり詰まった宝物だ。大学入学の際、故郷を離れる右腕の健康を願い「お母さんが一から作ってくれた」という大切な守り神。「これ、持って行って」と手渡され、在学中は部屋の入り口に置いていた。「本当にけががないように、体調を悪くしないようにという意味が込められているんじゃないかなと思います」。新生活でも同様の場所に並べ、プロの世界で降りかかる災いから身を守ってもらうつもりだ。
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家族の激励&名物の味にモチベーション上昇
入寮の前には実家で家族だんらんの時を過ごし、「沖縄そばを親が作ってくれるので、たくさん食べました」と名物で英気を養った。両親からは「プロ入りおめでとう」という言葉とともに「入ることが全てじゃない、入ってからが勝負だ」と激励され、「自分もそう思っているので、親も思ってくれているんだなと、それが一番、身に染みた」とモチベーションを高めた。
入寮翌日の9日からは、すぐに新人合同自主トレが始まる。体の状態は「万全で来ている」と準備はOK。「自分の知らない世界で、たくさん分からないことがある。いろんなことに挑戦していって、がむしゃらに全力でできたら」と新人らしく突き進む覚悟だ。
春季キャンプで再び地元沖縄へ 「感謝して一日一日を大切に」
2月1日には再び沖縄に戻り、春季キャンプに臨むことになる。「沖縄でできることにすごく感謝して、一日一日を大切にしてやっていく」と力を込めた。壁にぶち当たった時は、部屋のシーサーに目をやればいい。「(沖縄を)象徴するようなものでもあるので、応援してくださっているみんなのことを忘れずにいられる」。母からの愛情と琉球魂を胸に、遠く遠く離れた北海道で輝いてみせる。