新たなシーズンの幕開け 札幌3年ぶりに「キックオフ2023」開催
北海道コンサドーレ札幌が8日、シーズンインを告げるイベント「キックオフ2023」を札幌ドームで3年ぶりに開催した。新たなスローガンや新背番号、新ユニホームなどを発表。新加入選手を含めたトークショーなども行われ、詰めかけた4113人のサポーターを沸かせた。チームはイベント後に移動して北海道神宮で必勝祈願。10日からは沖縄で1次キャンプをスタートさせ、2月中旬に行われる広島との開幕戦に向けて調整を進めていく。
今季から背番6の中村「レギュラーを取って、スタートからフルで」
さあ、ミシャ体制6年目のスタートだ! イベントのオープニングで、今シーズンを戦う選手たちが一人ずつ紹介されるたびに大きな拍手がドーム内に響き渡った。新型コロナの影響で、21年はYouTubeでのオンライン開催。22年は客数を限定して100人程度の小規模開催となっていた新チームお披露目イベント。3年ぶりに従来の形での開催となり、再びこの日が来ることを待ちわびていたサポーターたちの熱気が札幌ドームを包んでいた。
その熱気を受けてステージに立った選手からも力強いコメントが次々と飛び出した。昨季出場機会に恵まれなかったDF西野奨太(18)が「昨シーズンぶち当たったプロの壁をぶち壊して、飛躍するシーズンにしたい!」と高らかに宣言すると、今季から背番号6をとなったDF中村桐耶(22)も「背番号を若くしてもらえたので、しっかりレギュラーを取って、スタートからフルで頑張っていきます!」と定位置奪取に意欲を見せた。
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スローガンは「Fight together, Win together.(共に勝利を、わかち合おう)」
三上大勝取締役GM(51)は冒頭のあいさつの中で「Jリーグは今後、これまでの『共存共栄』から『競争』の時代へと向かっていく」と話し、札幌は「常にトップ10、トップ5に入っていく。その第一歩がこの23年のシーズン」と言い切った。
今季のチームスローガンは「Fight together, Win together.(共に勝利を、わかち合おう)」。三上GMは「今までよりも勝利にこだわらなければいけない。立ち位置を認識した中で、皆さんと共に歩み、皆さんと一緒に勝利をつかみ、うまくいかなかったときは皆さんと一緒になって次なる一歩を踏む」と説明した。
6年目ミシャ監督「このチームが好きですし、愛しています」
チームを率いるペトロヴィッチ監督(65)は今年で6年目。これまで長期政権を築いてきた広島、浦和、2つのクラブとの契約期間と同じ年数となる。イベント終盤のあいさつの中で、「このチームが好きですし、愛していますし、この土地で暮らす北海道の皆さんを愛しています。(今季は)素晴らしいシーズンを送り、結果を残し、来年7シーズン目も皆さんと共に迎えたい」と宣言。キャリアをここで終える覚悟でいることも示した。
これからのクラブの命運を握る大事なシーズン。札幌は沖縄、熊本と続く長いキャンプで超攻撃的サッカーに磨きをかけ、23年のJ1リーグに挑む。
新ユニホームお披露目 27年目にちなみ27本のストライプ
〇…今季の新ユニホームが発表された。1stは赤黒の縦じまをシンプルに配置したデザイン。その中にサポーター、選手、クラブ、パートナー企業、全ての思いを、クラブ創設27年目となるシーズンをソックスも含めた27本のストライプで表現した。2ndは昨年同様に黒をベースとし、ダイヤモンドダストやブリザードをイメージしたデザイン。3rdは白地で、シマフクロウの羽根をモチーフにコラージュしている。GKユニホームは1stが青、2ndが赤、3rdが黄色で、それぞれフィールドプレーヤーと同じイメージを踏襲している。