ミシャご機嫌スタート 3年ぶり初日から参加のコンサドーレ沖縄キャンプ
■コンサドーレ沖縄キャンプ(11日、金武町陸上競技場)
北海道コンサドーレ札幌は11日、沖縄キャンプのトレーニングを開始した。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(65)にとっては3年ぶりとなるキャンプ初日からの始動。2月4日まで約3週間の日程を目いっぱい使って、より深くミシャイズムをチームに浸透させていく。
時折雨が降る曇天模様の中でのスタートとなった沖縄キャンプ初日。空模様とは逆にペトロヴィッチ監督の表情はとても晴れやかだった。2021年はシーズンオフ中に左大腿(だいたい)骨を骨折、チーム合流が開幕直前までずれ込んだ。昨年は新型コロナの影響で、日本入国後の隔離期間を経て途中合流。2年続けて指揮官不在でキャンプ突入だった。
3年ぶりに開かれたキャンプ地・沖縄県金武町からの歓迎セレモニーで、ペトロヴィッチ監督は笑顔で花束を受け取り、あいさつの場ではジョークを交えながら「シーズンを通してわれわれがいい試合をし、そしていい結果を残せるように頑張っていきたい」と語るなど、終始ご機嫌だった。
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「2週間後にどうなってるかじゃないですか」
指揮官がご機嫌な理由がもうひとつある。この日の午前練習では、24年シーズンからの加入が内定しているDF岡田大和(21)を含む28人が全メニューを消化。昨シーズン中に負傷したMF駒井善成(30)、MF深井一希(27)を除く全選手が万全の状態でキャンプインした。「2週間後にどうなってるかじゃないですか」と自虐ジョークを飛ばしつつ、「選手たちもしっかりと全員そろうような形でトレーニングをスタートできたので、しっかりとベースをつくって、シーズンを通して安定的に戦っていくための力をここでつくっていきたい」と手応えを感じている。
指揮官不在でキャンプをスタートした21年は開幕5戦で1勝1分3敗、昨年はJ1記録となる開幕戦から6戦連続引き分けを含む7戦勝利なしと、チームは2年続けて開幕ダッシュに失敗している。監督、選手が万全な状態でスタートを切る23年シーズン。今年こそロケットスタートを決めるため、ペトロヴィッチ監督がチームづくりを進めていく。